ツルツルした樹皮が印象的なサルスベリは夏を代表する花木です。
サルスベリの剪定時期・方法など育て方のポイントを紹介します。
サルスベリの特徴
サルスベリはミソハギ科の落葉中高木、中国が原産地です。
樹高は10メートル。
7~10月にピンク・赤・白色の花を咲かせます。
鮮やかに咲いている紅色の花は、まさに夏の花というイメージですね。
名前の由来は、木の幹が猿もすべってしまうくらいなめらかでツルツルしていることから。
実際に木をみたことがなくても名前だけは知っているという人が多いのではないでしょうか。
夏から秋にかけて長期間にわたって花を咲かせることから、日本では古くから百日紅(ヒャクジツコウ)と呼ばれています。
道路や公園の植栽に使われたり、シンボルツリーとして庭植えにされることも多い樹木です。
サルスベリの育て方
日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。
十分に花を咲かせるためには、少なくとも午前中の間は日が当たる場所を選びましょう。
植えつけは4~5月と9月が適期です。
土質は特に選びませんが、水はけがよい土壌が適しています。
水やりは、庭植えの場合、特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
鉢植えでは、夏場の水切れは開花や花もちに影響するので気をつけましょう。
肥料は冬に与えます。
木が若いうちはカイガラムシが発生したり、ウドンコ病が発生することがあります。
病害虫が発生した場合は薬剤を散布します。
枝を剪定して風通しをよくすることで病害虫の発生を抑えることができます。
サルスベリの剪定時期と方法
樹形を整えるために、1年に2回、夏と冬に剪定作業を行うのがベストです。
1度目は花が終わった10月下旬ごろです。
込み合っている枝を間引いて風通しを良くしましょう。
花がらを放置して実がついてしまうと木の勢いが弱くなって翌年の開花に影響します。
花後の剪定の時に一緒に花がらも取ってしまいましょう。
2度目は落葉期(11月から3月頃)です。
春から伸びた枝を切り戻し、樹形を整えます。
サルスベリは休眠期に入っているので、太い枝をバッサリ切ってもダメージを与える心配はありません。
樹形を大きく変えたい時も落葉期に行います。
ちなみに、サルスベリは春に出た枝を伸ばしながら花芽を作っていきます。
早春から初夏に剪定すると花を楽しむことができなくなるので注意しましょう。
挿し木で増やしたい場合は、この時に剪定した枝を使うとよいでしょう。
さいごに
近所の庭に大きなサルスベリの木があるので、毎年、花を眺めるのが楽しみです。
まさに、シンボルツリーにピッタリな樹木ですね。
ところで、サルスベリは、いろいろと連想させられることが多いユニークな名前だと思いませんか。
私は杉浦日向子さんの漫画「百日紅」を思い出してしまいます。
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