夏は庭木の枝が勢いよく茂り、うっとうしく感じられることもありますね。
伸びすぎた枝を自分でバッサリ切ってさっぱりしたいと思っていませんか?
しかし、季節によって剪定の目的は違います。
夏の剪定は樹形を整える程度に軽く行うのがポイントです。
夏に行う剪定の目的と方法、強剪定のデメリットを紹介します。
夏の庭木は軽剪定がポイント!
夏は、枝や葉がどんどん成長していく時期です。
茂りすぎて密度が高くなると日当たりと風通しが悪い状態となり害虫が発生しやすくなるので注意が必要になってきます。
夏の時期に行われる剪定は日当たりと風通しをよくして樹木の健康を保ち害虫の発生を防ぐことが目的です。
一般に、樹形を軽く整える程度に行われることが多いです。
軽剪定のメリット
余分な枝を切り落とすと、次のようなメリットがあります。
・風通しが良くなる
・元気な枝にしっかり日光が当たるようになる
・夏に活発になってくる害虫の予防
・台風で枝が折れるのを避ける
特に、落葉樹は初夏から夏にかけて一年分の養分をためる活動期です。
強い剪定を行うと枯らす危険があるという意味からも夏は乱れた部分を整える程度の剪定にとどめたほうが安全です。
夏の強剪定のデメリット
ちなみに、夏に強い剪定を行ってしまうと樹木はどうなるのでしょう?
庭木の種類にもよりますが、切った部分から、たくさん芽が出てきます。
場合によっては、切る前よりも多くなり始末に終えなくなってしまうこともあります。
季節で異なる庭木の剪定目的
◆春の剪定
庭木が芽を出し始め成長していく時期なので春に行う剪定は枝の整理が目的です。
花を咲かせた枝は、その役目を終えたことになるので剪定します。
その結果、来年、花を咲かせる若い枝に十分な日光と栄養が行き渡るようになります。
◆秋の剪定
秋に花が咲く樹木にとって、秋に行う剪定は春の剪定と同じような目的で行われます。
◆冬の剪定
成長が穏やかになり落葉樹は休眠する時期です。
落葉樹は剪定の適期になります。
針葉樹の場合は軽く形を整えることを目的に行われます。
落葉樹の剪定に適した時期についてはこちらの記事に書いています。
↓ ↓ ↓
庭木の剪定に最適な時期は?冬に剪定する樹木の種類を紹介!
夏の庭木の剪定まとめ
夏の剪定は、伸びすぎた枝を切って風通しや日当たりをよくすることが目的です。
剪定に適した時期や方法は樹木によって異なります。
時期を間違えると花が咲かなくなるケースもあるため、剪定時期には注意しましょう。
特に、アジサイや梅、桜、ツツジ、金木犀、山茶花、サルスベリは剪定時期が特殊な庭木や樹木です。
剪定時期を確認してから行う必要があります。
生垣やトピアリーなど形が特殊な樹木は、葉や枝の伸び具合に合わせて軽く形を整える程度に剪定を行うとよいでしょう。
夏に伸び放題なった庭木をバッサリ切ったら、どんどん枝が伸びて逆効果になってしまった…。
と、いうことにならないよう気を付けましょうね(経験済み)。
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