フジ(藤)の実のはじける音

フジ(藤)の実がはじける時は、大きな音がするというのを始めて知りました。

数日前、庭掃除をしていたら、突然、オモチャのピストルみたいな、パチッ、パチッという音。

空耳かと思っていたのですが、しばらくすると、再び、パチッ、パチッと音がします。

その時は、何の音か分からないので、なんか気味が悪いなぁと思っていたのですが。

あとで、庭の一角にフジのサヤとタネがたくさん散らばっているのを見つけました。

大きな音は、隣家のフジのサヤがはじける音だったのです。

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「寺田寅彦 藤の実」に、音がする理由について書かれていました。一部引用します。
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この日に限って、こうまで目立ってたくさんにいっせいにはじけたというのは、数日来の晴天でいいかげん乾燥していたのが、この日さらに特別な好晴で湿度の低下したために、多数の実がほぼ一様な極限の乾燥度に達したためであろうと思われた。

中略

あの一見枯死しているような豆のさやの中に、それほどの大きな原動力が潜んでいようとはちょっと予想しないことであった。
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出典:「寺田寅彦随筆集 第四巻」インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)

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フジの実は、細かい毛で覆われたサヤに入っていて、色は茶色、おはじきみたいな平たくて丸い形をしています。

サヤの長さは10~20センチ。タネの大きさは1.5センチくらい。

調べてみると、サヤがはじける時季は9~11月らしいですが、翌春の花期のころになっても落下しない果実もあるそうです。

私が音をきいたのは4月22日なので、特別に遅い時季というわけではなかったようです。

隣家のフジは、春になって新芽が出てきたのに、サヤがたくさんぶら下がったまま。

いつになったら落下するのかな?と思ってながめていました。

晴れて空気も乾燥した日が続いていたので、一度に多くの数のサヤがはじけたということなのでしょう。

家の中にいると音は聞こえません。

フジと天気と自分がそろわないといけない訳で。

一期一会というか、なんだか得した気分になりました。

フジの発芽
6月になると飛び散ったタネから芽を出したフジが庭のあちこちに見つかります。フジの根は地中深くまで伸びるので大きくなってからだと引き抜くのにとても力が必要になります。

育てるつもりがなければ、早めに取り除かないといけません。

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2015年の弘前さくらまつりは、23日開幕でしたが、桜の見ごろとピッタリ重なりました。

まつりの開幕日と満開日が重なるのは24年ぶりとか。

そして24日には西堀も満開に。公園内が桜色に染まっていましたが、風が強いので散る花も多く花筏も見頃となってきました。

ちなみに、今日27日の最高気温は26度とか。

ソメイヨシノは散り始め、遅咲きの桜も一気に咲きそうです。

天気予報によると、今週いっぱいは最高気温・最低気温ともに平年より5度くらい高い日が続くみたいですね。

街路樹も庭木も、あっという間に若葉が目立ち始め、まるで5月の新緑の季節のようになってきました。

まだ、冬物も片付けていないのに初夏のよう。

季節が早送りで進んでいくようで、めまいがしそうです。

庭仕事も急がなくては。

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