常緑の葉が美しいユキノシタは庭の下草として使われることも多いお馴染みの植物です。
今回は、ユキノシタの特徴と育て方について調べたことをまとめました。栽培記録も紹介します。
ユキノシタの特徴
ユキノシタは、東アジア原産、ユキノシタ科の常緑多年草です。
日本では北海道を除いた本州・四国・九州に自生。
沢沿いの岩場など湿った半日陰の場所で見ることができます。
・半日陰の少し湿った環境を好む
・常緑性
・群生することが多い
という理由から日陰の庭の雑草予防としてグラントカバーにもおすすめです。
草丈：5～20㎝
花色：白
開花時期：5～6月
葉は3～8cmくらいの丸い形。葉脈にそって白く斑が入り、裏側は褐茶色。
株の中心から20～50cmほどの花茎をのばし小さな花をたくさん咲かせます。
花びらは5枚。上の3枚が小さく下の2枚が大きいのが特徴。
同じ仲間であるダイモンジソウの花と似ています。
⇒ダイモンジソウ(大文字草)の育て方
葉は古くから民間の薬草としても知られています。
また、一般的な山菜と同じように食べることができます。
食べ方
・生の葉を天ぷらにして食べる
・塩で茹でて水にさらした後、おひたしや和え物にする
※自宅の庭に生えているユキノシタを天ぷらにして食べたことがあります。クセがなく美味しかったですよ。
名前の由来
・降り積もった雪の下に緑の葉があるように見える
・花弁を舌に見立て「雪の舌」から転じた
など諸説あります。
「虎耳草」という別名もあります。葉の形が虎の耳に似ていることから名付けられたそうです。
ユキノシタの育て方
少し湿った場所を好み、乾燥に弱い植物です。
直射日光の当たらない半日陰～日陰の場所で育てましょう。
庭に植え付けた後は手入れ不要。放置状態で大丈夫です。
肥料は必要ありません。
病害虫には比較的強いので特に対策をする必要はありません。
寒さに強いので寒冷地でも戸外で冬越しできます。
増やし方
春になると、株元からランナー(ほふく枝)が伸びてきます。
ランナーの先にできる子株を植え付ければOK。
種で増やすこともできますが子株で増やすほうが簡単です。
ユキノシタの栽培記録
栽培している所：東北地方
※5月下旬、ツボミがついています
※6月上旬、花茎が伸びてきます。中旬～下旬には開花。
ランナーについて
春になるとユキノシタから赤い糸のようなものがたくさん出てきます。
なんだろうと思っていたら、糸の先端に小さなユキノシタがくっついていました。
今まで、じっくり見たことがなかったので始めて見つけたときはすごく感動したものです。
ランナーはひとつの株から何本も出ていて縦横無尽に広がっていきます。
試しに測ってみたら長いものでは60cm以上もありました。
隣に植えてある植物の株元まで入り込んでしまうこともあるので、時々、増えすぎた株を取り除くこともあります。
さいごに
今回は、ユキノシタの特徴と育て方について調べたことをまとめました。
基本的に、植え付けた後は何もする必要はありません。
冬は雪に埋もれてしまいますが防寒対策をしなくても問題なく冬越しできます。
日当たりが悪く他の植物が育ちにくい場所に植えてみるのもよいと思います。
あえてデメリットをあげるとすれば「増えすぎること」かもしれません。
※日陰で育てられて食べられる点が共通しています。
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