
画像出典:http://fng.or.jp/shinjuku/
ハンカチの木は、東京では新宿御苑や小石川植物園などに植えられている樹木です。
特徴や見頃の時期を紹介します。
ハンカチの木の見頃時期(東京)は?

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新宿御苑のハンカチの木です。
東京での見頃時期は、例年、八重桜の花が咲き終わる4月下旬ころになるそうです。
純白のハンカチを2枚つるしたように見えることからことからハンカチの木(ハンカチツリー)と呼ばれます。
また、白鳩が飛び出す様をたとえて「ハトノキ」という別名もあります。
ちなみに、この白い部分は何だかご存知ですか?
一見すると、花びらだと思ってしまいますよね。
じつは、これは苞という部分です。
苞の読み方は「ほう」。苞葉(ほうよう)ということもあります。
花柄のすぐ下にある葉の変形したもので、花を保護する役目をもっています。
では、花はどこにある?と思ってしまいますよね。
白い苞に包まれるように中央にある丸い部分が花なのだそうです。
弘前城植物園のハンカチの木の見頃時期は?
青森県の弘前城植物園に植えられているハンカチの木の見頃時期は5月下旬ころです。
毎年、地元のニュースで紹介される話題なので季節の風物詩といった感がありますね。
ところで、ハンカチの木は1科1属1種という珍しい樹木だそうです。
ヨーロッパでは植物園や公園でよく利用される樹木だとか。
シンボルツリーにもなりますし、庭木としても人気が高いということです。
花をつけるには、樹高3メートル程度必要で10年ぐらいはかかるといわれています。
また、樹高が最大6~10mにもなるそうですから、ある程度、庭が広くないと植えられないかもしれません。
そんなわけで、見頃を迎えたハンカチツリーは植物園で見るのが一番かもしれないですね。
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ハンカチの木の他に苞が特徴的な植物は?
苞は、一般的には普通の葉と同じ形で小さくなっています。
しかし、ハンカチの木のように苞が花びらより大きく目立つようになった植物はいろいろあります。
例えば、2015年12月NHK放送「植物男子ベランダー 俺のウィンタースペシャル」の第3話で登場した「クズマニア」。
苞の話でしたね。
田口トモロヲさん演じるベランダーが何げなくドクダミの「白い花」と言ったら「ドクダミの白い部分は花でなく、つぼみを包む葉の部分の“苞”だ」と言われてしまう…というストーリーでした。
ドクダミは薬草なのに繁殖力の強さから雑草扱いされることも多い植物です。
でも、初夏に白い花が咲いているようすは涼しげでキレイですね。
その花びらのようにみえる白い部分が苞だったなんて人から指摘されたら、ちょっとショックかもしれません。
ドラマの中で説明されているように観葉植物のクズマニアも花のように見える部分は苞です。
さらに、春の訪れを知らせてくれるミズバショウの白い花。この白い部分も苞です。
そして、クリスマスでお馴染みのポインセチア。赤い葉っぱに見える部分も苞です。
南国の代表的な熱帯花木のブーゲンビレア。美しい花びらのように見える部分も苞です。
花と見まちがうような美しい苞をもっている植物は意外と多いものですね。