モッコウバラの特徴と育て方!剪定と誘引の時期と方法は?

黄モッコウバラ

モッコウバラは春に黄色や白の小花をたくさん咲かせる「つるバラ」です。

トゲが少ないのが特徴で病害虫も少ないので初心者向きの育てやすいバラといわれています。

今回はモッコウバラの剪定や誘引など育て方のコツを紹介します。

スポンサーリンク

モッコウバラの特徴

モッコウバラ

モッコウバラ(木香茨、木香薔薇)は、中国原産の常緑低木。

一季咲きといって春だけ花が咲くタイプです。

開花期は4~5月頃。

花色は白と黄の2種類があり、黄モッコウ・白モッコウとも呼ばれます。

それぞれ一重咲きと八重咲きがありますが多く見かけるのは八重咲きのものですね。

また、どちらにも香りがありますが白モッコウバラのほうがやや香りが強いです。

モッコウバラはとても丈夫で生育が旺盛。

病気にも強いので初心者にもおすすめのバラといわれています。

「つる」は一般的なつる性植物のように絡みつくことはありません。

枝を長く伸ばすだけです。

地植えにして伸びた枝をアーチやフェンスなどに誘引して観賞するのが一般的な楽しみ方です。

特徴はつるにトゲがないこと

作業するときにケガをする心配がなく子どもがいる家庭でも安心して栽培できます。

高温多湿でも大丈夫ですが寒さにはやや弱いです。

寒冷地では鉢植えで育てたほうがよいでしょう。

モッコウバラの園芸品種

多くの品種がありますが主な種類は次のとおり。

【黄モッコウバラ】
一重:ロサ・バンクシア・ルテスケンス
八重:ロサ・バンクシア・ルテア

【白モッコウバラ】
一重:ロサ・バンクシア・ノルマリス
八重:ロサ・バンクシア・アルバ

モッコウバラの育て方

モッコウバラ

日当たりが良く、水はけが良い場所を好みます。

鉢植えにする場合、用土は専用のものを使うと簡単です。

地植えの場合は植え付ける2週間前に元肥として緩効性肥料や堆肥を混ぜ込んでおきましょう。

鉢植えの水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

地植えでは特に水やりの必要はありません。

咲き終わった花は摘み取ります。

肥料は、開花後から9月まで月2回与えます。

モッコウバラの剪定時期

モッコウバラ

モッコウバラの剪定適期は「花後すぐ」です。

8~9月頃に来年の花芽をつけるので、その前に剪定を行います。

遅くても6月いっぱいまでには終わらせるようにしましょう。

時期が遅くなると、翌年の花芽まで切り落としてしまうので注意してください。

まず、古い枝や枯れた枝をつけ根で切ります。

次に、花が咲いたつるを半分程度の長さに切り戻します。

夏の間に伸びるので、かなり短めに切っても大丈夫です。

モッコウバラの誘引の仕方

伸びた枝をフェンスやアーチに誘引するのが一般的です。

誘引のやり方は、太い枝をフェンスや支柱に麻紐で固定していきます。

なるべく上に伸ばさずにフェンスなどにそって横向きにからませるようにしましょう。

横向きのほうが翌年の花付きがよくなり見た目も美しくなります。

誘引時期は剪定後か冬季か?

調べてみると春の選定後と冬の2通りあるようです。

どちらがよいのか分からなかったので両方を書いておきます。

【春に誘引】
春先に剪定した後に行います。

花芽ができてから誘引すると作業中に花芽が落ちてしまう可能性があるからです。

【冬に誘引】
葉が落ちて誘引作業がしやすい冬に行います。

花芽を落とさないよう注意が必要です。

【どちらも正解?】
調べてみた結果、春に行う、冬に行うという違いは植えている場所の広さにも関係あるのかもしれないと思いました。

モッコウバラは生育が旺盛で枝がどんどん伸びるので絡み合いやすいです。

そのため冬に枝をほどいて整理して誘引するのは結構大変だとか。

壁面やアーチなど充分な広さがある誘引場所であればあまり枝を切る必要がないため冬のほうが適しているのかもしれません。

一方、狭い庭ではスペースにあわせて枝を切りコンパクトに育てる必要があります。

冬まで誘引しないでいると繁茂しすぎて大変なことになってしまうのかもしれません。

いろいろな仕立て方

フェンスやパーゴラなど高さのある位置から一部の枝を枝たれるように形作って誘引すると美しい咲き姿を見られます。

鉢植えで育てる場合は、行灯(あんどん)仕立てにするのがおすすめです。

行灯仕立てというのは朝顔でよく見かける仕立て方ですね。

鉢に支柱を立てて、それに誘引する方法です。

ベランダで大型プランターに植えてスチールラックやウッドウォールに這わせるとおしゃれに仕立てられます。

※プランターの場合、すぐ根が詰まってくるので1~2年ごとに新しい用土を入れる「土替え」という作業が必要です。

モッコウバラは植え付け場所選びを慎重に

見事な景観をつくり出してくれるモッコウバラは生育が非常に旺盛。

成株になると3~5m、年数が経つと根元の株周りが20㎝以上もある大株になることもあるそうです。

家庭用の小型アーチやオベリスクでは収まりにくく、ある程度大きな構造物が必要です。

なので剪定作業はとても大切。

放っておくと家の外壁や屋根へと這い上がり剪定が大変ということもあるそうですよ。

苗が小さいからといって複数株を植えると、のちのち手に負えなくなります。

庭があまり広くない場合は自分で管理しきれるか考えてから植え付けたほうがよいのかもしれません。

最後に

モッコウバラのツボミ

今回は、モッコウバラの特徴と剪定や誘引など育て方について調べたことをまとめました。

バラは育て方がむずかしいといわれている植物です。

その中でもモッコウバラは育てるのが簡単と言われ、初心者に向いているバラだというところに魅力を感じます。

特に「トゲ」が少なく扱いやすいというところがいいですね。

バラを育てていて、一番大変なのは「トゲ」だという人もいるそうですよ。

私も、以前、バラを育てていたときに、何度も「トゲ」で痛い思いをさせられました。

今度、バラ育てに挑戦するならモッコウバラかなと思っています。

関連記事
バラ初心者向けの品種はどれ?栽培しやすい薔薇の選び方!
イングリッシュローズとはどんなバラ?特徴や品種を紹介!
バラの新苗と大苗の違いとは?バラ初心者が育てやすいのはどちら?
ミニバラの育て方!初心者でも育てやすい品種を選ぶコツ!
オールドローズは初心者でも育てやすい?おすすめの品種は?

タイトルとURLをコピーしました