コーデックスとは根や茎が塊状になる塊根植物(かいこんしょくぶつ)のことです。
主にマダガスカルや北米・南米・アフリカなどに生息する多肉植物の総称として使われています。
今回はコーデックスの特徴と初心者にオススメの品種を紹介します。
コーデックス(塊根植物)とはどんな植物?特徴は?
多肉植物といえば、プクプクとした可愛い葉を持つ植物のイメージがありますね。
コーデックスは多肉植物ですが、水分を蓄える場所は「葉」ではありません。
茎や根に水分を蓄えるタイプの植物なので木のようなフォルムをしています。
「星の王子さま」で有名な「バオバブの木」もコーデックスの仲間だそうですよ。
特徴①ユニークなフォルム
コーデックスの特徴は何といっても太く膨らんだ茎や根の「独特な見た目」。
自生地は、水分や栄養分の少ない乾燥した砂地など乾燥地帯の厳しい環境が多いそうです。
そのため、茎や根に水分を蓄えて生き抜けるようになっています。
ずんぐりとした丸みのある形やトックリのような形のものなどさまざまなタイプがあります。
また、同じ種類でも個体によってフォルムが違うことも特徴のひとつです。
特徴②成長が遅い
成長に時間がかかる種類が多いです。
数ミリ伸びるのに数年かかるもの、花が咲くまでに長い時間かかるものもあります。
同じ株姿を長く楽しめるというのは魅力のひとつですね。
また、何年もかけてじっくり育てる楽しみもあります。
コーデックス(塊根植物)初心者にオススメの種類・品種
コーデックスを育てるのが初めてという人にオススメの3種類を紹介します。
パキポディウム グラキリウス
コーデックスといえばグラキリウスといわれるくらい人気がある品種です。
キョウチクトウ科パキポディウム属。マダガスカルを中心に生息しています。
コーデックスの中では比較的成長が早い品種で、丸みのあるフォルムと細い葉が特徴です。
ちなみに、グラキリウスとはラテン語で「細い葉」を意味するそうですよ。
日本では別名「象牙宮」とも呼ばれます。
冬場は最低気温が15℃を下回らないようにしてください。
ユーフォルビア オベサ
南アフリカ原産のトウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物です。
親株からいくつもの子株に分かれるように育つことから日本では「子吹きオベサ」とも呼ばれます。
ボールのようなユニークな形が可愛いですね。
サボテンに似ていますが、刺座(アレオーレ)や毛がないところが違います。
冬場は耐寒性のあるものは最低5℃以上、耐寒性のないものは10℃以上で管理してください。
ディオスコレア エレファンティペス(亀甲竜)
南アフリカ原産のヤマノイモ科ヤマノイモ属の多肉植物です。
ゴツゴツとした塊根部分に対してハート型のかわいい葉がつくのが特徴です。
亀甲竜は和名で、「蔓亀草」「象の足」という別名もあります。
ドーム球状の塊根部分は、若い株のときはつるんとしています。
それが年月が経つにつれ、ひび割れていき、亀の甲羅のような姿になっていきます。
比較的寒さに強い品種です。冬場は最低5℃以上で管理してください。
さいごに
今回は、コーデックス(塊根植物)の特徴と初心者にオススメの品種を調べてまとめてみました。
ユニークなフォルムにハマる人が多いそうですね。
いろいろと画像をみてみると盆栽みたいな品種もあって驚きました。
成長が遅いので長くじっくり育てる楽しみがあるというところにも魅力を感じて育ててみたくなりました。
ただ、自生地と日本では気候が大きく異なります。
枯らさないで元気に育てるには、育てやすい種類から始めるのが一番だと思いました。
ところで、通販ショップで探してみると海外から輸入されたものと実生の株があります。
実生(みしょう)とは種から育てることですが国内でつくられているものが多いそうです。
そのため、日本の気候に順応して育てやすいのだとか。
実生と表示されているものを購入したほうがよさそうです。
寒冷地の冬越しに必要なもの
寒さに強い品種といっても最低気温5℃は必要。
寒冷地では冬になったら室内に取り込むのはもちろん、地域によっては温室も必要かもしれません。
冷え込みが厳しい時期はヒーターもあると安心でしょう。