夏菊・お盆咲き菊の特徴と育て方【栽培記録】

夏菊

菊の切り花はお盆時期になると値段が急に高くなるのが悩みのタネ。

自宅で育てることができたら仏花代の節約になりますね。

夏菊・お盆咲き菊の特徴と育て方について調べたことをまとめました。栽培記録も紹介します。

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夏菊・お盆咲き菊の特徴

夏菊

夏菊は夏に花を咲かせる品種の総称。

6月咲きスプレー菊、お盆咲き小菊などの名称で販売されています。

【開花時期による分類】
・夏菊 :6~7月
・夏秋菊:7~9月
・秋菊 :10~11月
・寒菊 :12月以降

「夏菊」「秋菊」「寒菊」の3つに分類されることもあります。

夏菊と秋菊の違い

菊が開花するには気温や日照時間が大きく関わってきます。
夏菊は積算温度、夏秋菊は積算温度と日照時間、秋菊は日照時間が要因です。
出典:タキイネット通販

積算温度(セキサンオンド)とは、毎日の平均気温を一定の日数分合計したもの。

農作物を適期に収穫する目安や植物の開花予想などに使われているようです。

【例】平均気温25℃の日が5日続けば、積算温度は125℃。
   25℃ × 5日 = 125℃

【例】積算温度 1,200℃で花が咲く植物があったとします。
  ●毎日の平均気温が20℃の場合
   開花までの日数 → 60日

  ●毎日の平均気温が25℃の場合
   開花までの日数 → 48日

・夏菊は、温度で開花する性質。昼の時間(日照時間)の長さは関係ない

・夏秋菊は、温度と昼の時間の長さの両方で開花する

・秋菊は、昼の時間が短くなると花芽をつける短日性植物

夏菊・お盆咲き菊の育て方

お盆咲・小菊の苗

苗を購入したら日当たりのよい場所に植え付けます。

植え付ける1週間くらい前に腐葉土・堆肥・肥料を加えて耕しておきましょう。

鉢植えの場合は、菊専用の土を使うと簡単です。

地植えの場合、水やりは特に必要ありません。

鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料は、ゆっくり効くタイプの肥料を月に1回。または液体肥料を週に1回与えます。

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夏菊
摘芯の時期と回数は開花時期や栽培地域によって変わります。

【時期の目安】
・6月咲き:摘芯しない
・7月咲き:4月上旬
・8月咲き:5月上旬
・9月咲き:6月上旬

【方法】
苗が10cmほどに生長したら、芽先を1cmくらい摘み取りましょう。

そのあとは、生育状況をみながら2回目を行います。

最後の摘芯は開花の2ヶ月前くらいに終わらせるのがポイント。

遅くなると開花が遅れることがあります。

関連記事
菊の摘芯作業について【意味・効果・やり方・適期・回数】

【花後の手入れ】
咲き終わった花茎は、根元から5cm程度の高さに切ります。

その後、伸びてきた脇芽を挿し芽。

発根した苗を植え付けます。

・7月咲き:9月中旬に挿し芽をして10~11月に植え付け
・8月咲き:3月下旬~4月上旬に挿し芽

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菊の花後の手入れと冬至芽の育て方【栽培記録】

夏菊・お盆咲き菊の栽培記録【2011年】

夏菊の白い花

5月上旬、お盆のお墓参り用に8月咲きスプレー菊のポット苗を3つ購入。

鉢植えにしました。

8月咲き菊苗ラベル
・花色が黄色、一重咲のディーノという品種
・花色が白、一重咲のマルフィールという品種
・花色が白で中心部が濃いピンク、二色咲のグラナという品種

8月に咲いてくれるかどうか、楽しみですね。

仏壇に供える花は花壇に咲いている花を使うこともありますが買うほうが多いです。

仏花代を減らすために開花期の異なる菊の品種を少しずつ増やしてみようかなと考えています。

※栽培記録の続き
↓ ↓ ↓
スプレーマム(スプレー菊)の特徴と育て方【8月咲スプレーマムの栽培記録】

さいごに

お盆咲・小菊の苗

夏菊・お盆咲き菊の特徴と育て方について調べたことをまとめました。

菊は秋にしか咲かない植物。

一年中、菊の切り花が出回っているのは栽培農家さんが開花時期を調節して咲かせているから。

そんなふうに思い込んでいました。

ホームセンターでお盆に咲く品種を見つけ、始めて夏菊の存在を知った次第。

実際に育ててみた感想としては…。

ちょうどよく8月に花を咲かせるのは案外むずかしいと個人的には思っています。

我が家では8月咲き品種は秋彼岸用になっています。

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