クレマチスの種類と特徴!鉢植えと地植え、育て方のポイントは?

クレマチス

クレマチスは美しい花を咲かせるツル性植物です。

花色が豊富で、咲き方も一重、八重咲き、ベル型、チューリップ咲きなど様々。

落葉性と常緑、一季咲きから四季咲きに近いもの、冬咲きのものなどという分け方もできます。

また、系統(種類)により剪定の方法など管理のやり方が違ってきます。

苗を購入するときはどの系統に属するのか確認するようにしましょう。

今回はクレマチスの種類と特徴、鉢植え・地植えの育て方のポイントを紹介します。

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クレマチスの種類と特徴

クレマチスの花

クレマチスはキンポウゲ科の多年草です。

北半球を中心におよそ300種類の原種があるといわれています。

種類がたいへん多く、花のつき方や葉の形が異なり15~17系統に分類されています。

系統により剪定の方法などが違うので苗を購入するときはどの系統に属するのか確認することが大切です。

代表的な系統には次のようなものがあります。

クレマチス モンタナ

【モンタナ系】

クレマチスのなかで最も多花性。
株全体をおおいつくすほど咲き芳香性が強い。

花期:4~5月の品種が多い
開花性質:一季咲
咲き方:旧枝咲き
剪定:弱剪定

>> クレマチス モンタナ系の育て方!剪定時期と方法、花が咲かない原因は?

【シルホサ系】

下向きの花が可愛い。
秋から冬(10~4月)に花を咲かせる。

開花性質:一季咲
咲き方:旧枝咲き
剪定:弱剪定

【インテグリフォリア系】

ベルテッセンとも呼ばれます。
釣り鐘系で下向きに花が咲きます。
ツルにならない木立性。

開花性質:四季咲
咲き方:新枝咲き
剪定:強剪定

>> クレマチス インテグリフォリア系の育て方!木立性と半ツル性の特徴と品種は?

【ビチセラ系】

イタリアンクレマチスとも呼ばれます。
多花性。
つるバラとの相性が良い。

花期:5~10月頃
開花性質:四季咲
咲き方:新枝咲き
剪定:強剪定

>> クレマチス ビチセラ系の品種と育て方!剪定時期や方法は?

【テキセンシス系】

暑さに強くとても育てやすい品種。
花はベル型やチューリップ型。

花期:5~10月頃
開花性質:四季咲
咲き方:新枝咲き
剪定:強剪定

>> クレマチス テキセンシス系の品種と育て方!剪定時期や方法は?

【ジャックマニー系】

クレマチスの傑作「ジャックマニ」を交配親とした系統。
四季咲きで多花性。

花期:5~10月頃
開花性質:四季咲
咲き方:新旧枝咲き
剪定:中剪定

>> クレマチス ジャックマニー系の品種と育て方!剪定時期と方法は?

【ラヌギローサ系】

中国の大輪種「ラヌギノーサ」を交配親とした系統。

花期:5~10月頃
開花性質:四季咲
咲き方:新旧枝咲き
剪定:中剪定

【フロリダ系】

「テッセン」とその変種「シロマンエ」を交配親とした系統。
花期:5~10月頃
開花性質:四季咲
咲き方:新旧枝咲き
剪定:中剪定

【パテンス系】

日本の「カザグルマ」を交配親とした系統。
花色、形の種類が豊富。

開花時期:4月中旬から5月上旬
開花性質:一季咲
咲き方:旧枝咲き
剪定:弱剪定

クレマチスの鉢植え育て方

クレマチス 鉢植え

クレマチスは育て方のポイントさえ押さえておけば、初心者にも育てやすい植物といわれています。

苗には挿し木をして1年以内の1年生苗と1年生苗をもう1年育てた2年生苗があります。

値段は少し高いですが2年生苗の方が初心者にはおススメです。

枝がしっかりしたもので鉢底から根が出ているような株を選びましょう。

1年生苗を購入した場合、最初の1年は鉢で育てて、その後、地植えやひとまわり大きな鉢に植えるほうがよく成長します。

クレマチスの根は縦に深く伸びるので植木鉢は細長い形のものを使います。

用土は赤玉土と鹿沼土などを配合して使いますがクレマチス専用の土を使えば簡単です。

植え付けるときは根を傷つけないように注意しましょう。

植え替えは2年に1回、ひとまわり大きな鉢に植え替えします。

水やりは土の表面が白っぽく乾いてきたら、たっぷりと与えます。

鉢は直接、地面に置かないようにします。

鉢底が地面にふれると、ネコブセンチュウに侵される心配があるためです。

クレマチスの地植え育て方

クレマチス 地植え

水はけが良く深く根を張れる場所が適しています。

クレマチスの根は回復力が弱いので基本的に植え替え・移植はできないと考えた方がよいです。

植える前に植え付ける場所をよく検討しておきましょう。

どうしても場所を変えたい場合は、現在植えている株から挿し木で増やしてから植え付けるという手もあります。

株元に直接日が当たると地温が上昇し夏の間に根が弱ってしまいます。

対策として株元を覆う一年草などを植えるのもおすすめです。

直射日光を防ぐほか、土の乾燥を防ぎ泥はね防止にも役立ちます。

水やりは特に必要ありません。

クレマチスの基本的な育て方

鉢植え、地植えに共通する育て方のポイントは、以下になります。

クレマチスは日照不足だとよい花がつきません。

1日に最低4~5時間は日光の当たる場所で育てましょう。

風通しが適度にある場所に置きます。

通気性が悪いと、蒸れなどで病気が発生しやすくなります。

あまり強風に当たる所では葉や枝が傷むので注意します。

肥料は定期的に与えるようにしましょう。

肥料切れになると、花つきやツルの生長が悪くなります。

増やし方は挿し木が一般的で適期は4月下旬~8月上旬です。

基本的にはどの系統も、春先、芽が動き出す前に枯れた枝や芽吹きの悪い枝を取り除く程度の剪定は、最低限行う必要があります。

クレマチスの栽培記録

テッセン

クレマチスを地植えにして育てたことがあります。

もともとは家族が植えたもので品種名は分かりません。

おそらくテッセンではないかと思います。

当時はガーデニングに興味がなく管理の仕方が分からなかったのでほとんど放置状態。

手間が掛からず、それなりに花は咲いてくれましたが、いつしか花が咲かなくなり枯れてしまいました…。

剪定時期も気にしたことはなく枝が込み合ってきたら切っていました。

今から思えば、ずいぶんと可哀相なことをしたものだなぁと思いますね。

クレマチスは再チャレンジしたいと思っている植物のひとつです。

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