たくさんの種類があるハーブの中でミントは最もポピュラーな種類です。
お茶やお菓子、料理に使えますし、ミントに含まれる成分には虫除け効果など様々な効果効能が期待できるといわれています。
ミントの種類と特徴、育て方ポイント、栽培記録を紹介します。
ハーブ ミントの種類と特徴
ミントは、ユーラシア大陸や北半球温暖地帯が原産地。
シソ科ハッカ属の植物の総称です。
別名、ハッカとも呼ばれます。
多年草のものが多く、葉・花・茎が利用できるハーブの一種です。
ミントティー、入浴剤、虫除けなどに使われます。
・抗菌、防虫作用
・胃腸の調子を整える
・抗酸化作用
・リラックス効果
・口臭予防
・安眠効果
代表的な品種には次のようなものがあります。
ペパーミント
清涼感がある香りがします。
ガムやお菓子に使われることが多いお馴染みのハーブです。
スペアミント
爽やかで清涼感がある香りがします。
ペパーミントより香りが柔らかいので生の茎や葉を使ってフレッシュハーブティーにして飲むのもオススメです。
アップルミント
甘くフルーティー、まろやかな香りがします。
サラダ(生)や肉・魚料理、ビネガーなどに使います。
ハーブ ミントの育て方
ミントは丈夫で繁殖力が強く育てやすいハーブです。
種から育てることもできますが、種蒔きだと発芽まで1ヶ月近くかかるなど時間や手間がかかります。
ポット苗を購入して育てるほうが種蒔きよりもずっと簡単でオススメですよ。
地植えでも鉢植えでも育てられます。
ただし、庭に植える場合は場所選びを慎重にしたほうがよいでしょう。
というのも、非常に生育が旺盛なミントは地下茎やランナーを四方に広げ他の植物の領域にまで入り込んでしまうからです。
プランターや鉢植えのほうが管理しやすいでしょう。
寄せ植えはオススメできません。
他の植物と一緒に植えるとミントの繁殖力に負けてしまいます。
水はけと風通しのよい場所で育てましょう。
植え場所は、日差しが照りつける場所よりも、むしろ半日陰くらいの方が適しています。
水やり
地植えの場合、特に必要ありません。
鉢植えの場合、水やりは鉢土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
多すぎると香りが弱くなるので与えすぎに注意します。
刈り込み・収穫
蒸れると病害虫が発生しやすくなるので梅雨前に刈り込んで風通しを良くします。
その他、葉が茂ってきたと思ったら、随時、収穫をかねて刈り込みをするとよいでしょう。
秋になり枯れ始めたら、思い切って地表近くまで切ってください。
春になると、地下茎や株元から新芽が伸びてきます。
病害虫
ハダニ、アブラムシ、イモムシ類の病害虫が発生することがあります。
病気としては「さび病」があります。
症状は葉が黄変し茶色の斑点が現れます。
菌による病気なので発生した株は処分し、同じ場所にミント類を植えないようにします。
植え替え・株分け
生長が早く根詰まりしやすいので、鉢植えは早めに株分けや植え替えをしましょう。
株分けは適当な箇所でシャベルやナイフで切り分け新しい鉢に植え付けます。
庭植えの場合も、数年に1度は株分けを行いましょう。
春と秋が適期です。
ハーブ ミントの増やし方
株分けや挿し芽で増やすことができます。
挿し芽は葉のついた枝先を土に挿しておくだけでOK。
また、コップの水に挿しておくだけでも根が出てきます。
1株あれば挿し芽でどんどん増やせてしまいます。
※ミントの発根の様子。
1週間でこれくらい根が伸びました。
増やし方についてはこちらの記事でも書いています。
↓ ↓ ↓
ミントを挿し芽(挿し木)で増やす方法
ハーブ ミントの栽培記録
※横へ横へと伸びるミントの地下茎
※ひげ根が出ています
育てやすく防虫効果もあるということで、スペアミントとペパーミントの苗を庭に植えました。
ある日、様子をみると茎が長~く伸びて芽が出ている…。
それも1本ではなく四方八方に何本も…。
放っておいたら、どんどん伸びて隣の植物の領域まで入り込んでしまうのは必至です。
慌てて調べてみたら、ミントの場合は地下茎やランナーで苦労するので鉢植えの方が向いているのだそうです。
このまま、今の場所に植えておくわけにはいきません。
ミントは防虫効果を期待して植えました。
なので、鉢植えにしないで、地植えのままにしておきたいのですが…。
どうすればよいのでしょう?
地植えで栽培するときの注意点は
調べてみると、地植えにする場合、対応策として次の2つの方法があることが分かりました。
●あらかじめミントの生育区画を決めて、土中に枠(波板のようなもの)を埋め込む
●素焼きの鉢に植え付けて鉢ごと土の中に埋めてしまう
9月になって暑さがおさまったら鉢ごと埋めてしまう方法を試してみようかと考えています。
【追記】
放置していたら、どんどん広がって緑のじゅうたんのようになりました。
草丈も30cmほどになり花も咲いています。
ハーブの仲間は雑草のように丈夫だとは聞いていましたが、本当に手間いらずですね。
グランドカバーとして、そのまま植えておいてもいいのかな…なんていう気もしています。
根が浅いので取り除くのも植え付けるのも簡単です。
気が向いた時に植える場所を変えても問題ありません。
冬まで放っておくのもよいかもしれないと考えているところです。
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