観葉植物として育てられることも多いニームの木(ミラクルニーム)は多くの効果効能を持っている樹木です。
高い虫除け効果もあることから家庭菜園や害虫がつきやすい植物を育てている人にも向いています。
ニームの木の剪定時期など育て方のポイントと利用方法を紹介します。
ニームの木(ミラクルニーム)の特徴と虫除け効果
(観葉植物)虫除けの木 ニーム(インドセンダン) 3号(1ポット) 虫除け植物
ニームはインドやパキスタンなど南アジアに生育するセンダン科の熱帯常緑樹です。
別名、ミラクルニーム、インドセンダン(印度栴檀)とも呼ばれます。
開花期:1~4月
花色:青紫、紫、白、ピンク、複色
樹高:20m以上
虫除け効果
インドでは街路樹で見かけるほど身近な樹木です。
また、多くの効果効能を持っていることから「神聖なる木」「神秘の樹木」として大切にされているそうです。
ガーデニングに関するものとしては不快害虫を寄せ付けにくくする忌虫効果が注目されています。
これはニームに含まれる成分「アザディラクチン」の働きによるものといわれています。
また、アザディラクチンは幼虫の脱皮や羽化を妨げる効果がありニームの葉を食べた虫は食欲がなくなり餓死するのだそうです。
植えるだけで、バッタ・蚊・ハエ・ゴキブリ・コガネムシアブラムシ・ハダニなど約200種以上の害虫に効果があるといわれています。
嬉しいことに、人や農作物には害がありません。
環境にやさしい天然の農薬として注目されています。
ニームの木(ミラクルニーム)の育て方
苗、または観葉植物として出回っています。
一般のお店では扱っていないことが多いので通販で購入するとよいでしょう。
熱帯原産の樹木なので基本的に鉢植えにして管理します。
屋外の日当たりのよい場所で育てましょう。
ただし、真夏の間は日差しが強すぎるので半日陰の場所に移動させます。
寒さに弱いため、10月下旬から4月上旬の間は室内に取り込み日当たりのよい所に置きます。
冬は最低気温5度以上で管理します。
水やり
生育期の春~秋は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
冬は鉢土の表面が乾いてから2~3日してから与え、乾燥気味に管理します。
肥料
春から秋までの間、月に一回程度、化成肥料を与えるとよいでしょう。
ミラクルニームは寒くなると落葉して、翌年、新芽がでてきます。
茎だけの状態になっても、過湿にならないよう注意して管理を続けましょう。
ニームの木(ミラクルニーム)の剪定時期
剪定は6~7月頃が適期です。
この時期は少しくらい強く剪定しても大丈夫です。
樹形を楽しみたいなら樹形を整える程度に枝を切る程度にします。
こんもりと茂らせたい場合は強く剪定して脇芽を出させるようにするとよいでしょう。
剪定した枝は防虫剤代わりにタンスに入れたり、葉は乾燥させて入浴剤にしてもイイですよ。
ニームの木(ミラクルニーム)の利用方法
暖地では花壇を囲むように何本か離して植えたり、いつも虫の困っている植物の近くに植えるのがオススメです。
また、煮出して直接散布する方法もあります。
やり方は、1つまみのニームの葉を1000ccの水で10分ぐらい煮出します。
その煮出した液を10倍程度に薄めて散布します。草木に影響はありません。
そのほかに、枯葉をきざんで土にすき込むだけで、根切り虫などの対策になります。
絞りカスは「ニームケーキ(ニーム顆粒)」といいます。
ニームケーキやニームオイルは農業分野において害虫対策・土壌改良剤として利用されています。
さいごに
ニームは寒さに弱いので寒冷地では冬越しはむずかしいともいわれています。
植物の虫除け対策をしたいならニームオイルやスプレーを利用したほうよいのかもしれませんね。
あらゆる植物に使うことができるそうですし、子供やペットが触れても安心・安全。
無農薬で育てることも可能かもしれません。
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