コモンセージは、効能の高さから万能薬とまで言われてきたハーブ。
料理やアロマとして親しまれています。
コモンセージの剪定時期・方法など育て方のポイントや効能を紹介します。
コモンセージの特徴
シソ科の常緑多年草で、地中海沿岸が原産です。
セージは、昔から薬用のハーブとして重宝されてきた植物です。
薬効に優れており免疫力を高めてさまざまな病気を予防する効果を持っています。
世界中で「長寿のハーブ」と評されています。
種類
セージには、
・チェリーセージ
・アメジストセージ
・ホワイトセージなど、さまざまな種類があります。
名前の通り、
チェリーセージは赤、
アメジストセージは赤紫色、
ホワイトセージは白色の花を咲かせます。
他にも、葉にパイナップルのような匂いがあるパイナップルセージなどがあります。
コモンセージも、セージの仲間のひとつで爽やかな香りが特徴です。
一般的に「セージ」は「コモンセージ」「ガーデンセージ」と呼ばれることが多いようです。
コモンセージの育て方
夏でも比較的涼しく冬は温暖という地中海沿岸地方に自生する植物なので高温多湿の日本の夏は苦手です。
日当たりと水はけ、風通しのよい場所に植えましょう。
枝が込んでくると蒸れて枯れることがあるので、随時刈り込んで風通しを良くしてください。
苗の植え付け後は、たっぷりと水を与えます。
苗がしっかりしてきたらやや乾燥気味に。
肥料は2~3ヶ月に1回追肥を与えます。
成長期の春は葉が黄ばみ始めたら随時与えます。
増やし方
挿し木で増やせます。
まず、6~9月頃に新しい枝先を15cmほどの長さで切り取ります。
次に、上から1/3を残して葉を取り除いてから土に挿します。
根付くまでの期間はおよそ1ヶ月です。
コモンセージの剪定時期と収穫は?
毎年、株を更新させると元気に育ちます。
早春に株元を約10cm残して古い枝を切り取り新しい枝が伸びるようにしましょう。
剪定の時に株元を耕して、肥料をすき込みます。
収穫は、1年を通していつでもできます。
草丈が30cmになったら、やわらかい茎や葉を、毎回使う分だけハサミでカットし収穫していきます。
常に株元10~15cm程度の下の方の葉を残しておけば、また葉が生えてきます。
花を見たい場合は、剪定しないで、そのまま育てます。
開花後に、なるべく早く株元を1/4残して剪定します。
コモンセージの効能と使い方
【効能】
・抗菌、抗ウイルス
・生理不順の改善
・美肌効果
・消化薬
【使い方】
肉料理の臭み消しや、炒め物、ハンバーグや手作りソーセージに使われるのが一般的です。
葉を1~2枚カットし、肉料理に添えて香りづけにすることもできます。
また、ハーブティーにも利用できます。
使用するセージの葉は、生葉でも乾燥した葉でもかまいません。
飲むだけではなくハーブティでうがいをすることで風邪の予防にもつながります。
虫よけの効果もあります。
窓際に植えれば虫が部屋の中に入ることを防ぎます。
特に、ホワイトセージは、高い効果が期待できるといわれています。
市販の薬品を使用しない天然の虫よけなので、安心して使用できますね。
さいごに
コモンセージはシソ科のハーブですがサルビアと同じサルビア属だそうです。
なので、和名では「薬用サルビア」と呼ばれるとか。
また、抗菌効果が強いので、昔は歯磨きとして葉を噛んだ習慣があったといわれています。
スーパーで売られているコモンセージを土に挿したら根付いたという話を聞いたことがあります。
チャレンジしてみるのもよいかもしれませんね。
多年草なので、上手く根付けば、その後の年も収穫を楽しむことができます。
寒さに強くマイナス15度くらいまでは元気に育てることができるそうですから寒冷地でも安心ですね。
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