タイ料理に代表されるパクチーはスーパーで買うと、けっこう値段が高いですよね。
自宅で育てることができれば好きなだけ食べれます。
今回は、パクチーの種まきの方法など栽培のポイントを紹介します。
パクチー(コリアンダー)の特徴・栄養素
セリ科の一年草で、地中海沿岸や西アジアが原産地です。
ヨーロッパでは主として種子をスパイスとして利用し東南アジアや中国では生の葉をハーブとして食べます。
タイではトムヤムクンなどに、ベトナムでは生春巻きなどにと世界各国で料理に利用されています。
若葉は独特の風味があり人によって好き嫌いが激しいといわれるハーブです。
果実は香辛料として使われカレー粉の主成分のひとつです。
消化不良の改善や食欲増進の効果があります。
カルシウム・鉄・カロテン・ビタミンB2・ビタミンCが含まれているので健康維持にも有効です。
ちなみに、コリアンダー・パクチー・シャンツァイ(香菜)は同じ植物です。
コリアンダーは、英語
パクチーは、タイ語
シャンツァイ(香菜)は、中国語になります。
植物としては全く同じものなんですね。
日本では香辛料となっているものはコリアンダー。
生の葉野菜やタイ料理の食材として使う時にはパクチーと呼ぶことが多いようです。
和名は「コエンドロ」といいますが、ほとんど使われていないようです。
パクチー(コリアンダー)の種まきからの育て方
移植を嫌うので種から育てるのがおすすめです。
種まきの適期は、春(3~6月)と秋(9~10月)です。
【種まきのポイント】
種(コリアンダーシード)は大粒で固く薄い皮を剥くと丸い種子の中に2つの種が合わさっています。
なので、そのまま蒔くと2つに割れ芽が2つでてきます。
間引きするのも大変なので最初から種を分けるといいですよ。
種は、指先でひねるようにして押すと、ふたつに割れます(固いので強く)。
あるいは、軽く板ずりしてもよいでしょう。簡単に割れますよ。
それを一晩、水につけておくと発芽しやすくなります。
プランターや花壇に直まきします。
3粒ぐらいずつ点まきして、薄く土をかけておきます。
すじ蒔きでもかまいません。
間引きながら育て株間15cm程度になるようにします。
苗から育てる場合は小さいものを選び根を傷めないように植え付けましょう。
日常の手入れ
日当たりで育てますが葉だけを利用する場合は半日陰でも大丈夫です。
水やりは、土が乾いたら、たっぷりと与えます。
肥料は、3~4月と9~10月に窒素分の少ない緩効性肥料を2ヶ月に1回与えます。
葉を利用する場合は、随時カットして使います。
種子はやや褐色に変わったら茎ごと収穫して乾燥保存します。
さいごに
「パクチーの日」をご存知ですか?
8月9日⇒「パ(8)ク(9)」の語呂合せだとか。
日本パクチー協会が制定したそうです。
ところで、パクチーは癖の強い香りが苦手という人が多い野菜ではないでしょうか。
しかし、一度、好きになると、食べずにはいられないということもあるようです。
トムヤムクンや生春巻きやフォーにはなくてはならない絶対不可欠な重要な野菜ですよね。
自宅の庭やプランターで栽培して好きな時に新鮮なパクチーを味わう生活を始めてみませんか?
関連記事
バジルを種から育てる方法!摘芯する時期と方法は?
パセリの育て方!プランター栽培のポイントは?
シソ(紫蘇)の育て方!種から簡単に栽培する方法は?