バジルはイタリア料理には欠かせないハーブのひとつですね。
収穫量を増やすには摘芯作業をすることが大切です。
バジルの特徴や品種、種から育てる方法や摘芯時期、花が咲いたら切り戻しなど栽培ポイントを紹介します。
バジルの特徴
バジルはシソ科の植物です。
本来は多年草ですが冬になると寒さで枯れてしまうため日本では一年草として扱われています。
スパイスとして一般的に使われるのはスイートバジルとブッシュバジルです。
バジルペースト、バジルビネガーやティー用のドライバジルにするなど多数の利用法があります。
ミネラルも豊富に含み、香り成分はリラックス、食欲増進、抗菌に働くほか集中力アップにも役立ってくれます。
バジルは病害虫を抑制する働きを持っているのでコンパニオンプランツとしても利用されます。
種の発芽率も良く育てやすいので初心者にもおすすめのハーブです。
主な品種
バジルにはたくさんの園芸品種があります。
一般的なバジルとしては、スイートバジル、赤紫の葉を持つダークオパール、矮性でコンパクトに育つブッシュバジル、シナモンに似た香りのシナモンバジルなどがあります。
バジルを種から育てる方法
種まきは、発芽適温が20℃以上と高いので充分に暖かくなってから行うのがポイント。
地域によって異なりますが桜の開花後を目安にするとよいでしょう。
用土を湿らせ、バラまくようにまきます。
発芽には光が必要です。
なので種は土に軽く押し込むような感じにするだけでOK!
上から土はほとんどかけません。
本葉が6~7枚になるまで順次間引いて丈夫な苗を1本残して植えつけます。
苗の植付けは日当たりと水はけの良い場所を選びます。
バジルは肥えた土を好むので植付け前に元肥を施しておきましょう。
遅霜の心配がなくなった4~6月に植えます。
地植えなら40cm間隔、プランターなら3株を植えます。
水やり
鉢植え、プランターの場合、土が乾いてきたら、たっぷりと与えます。
庭植えの場合は水やりの必要はありません。
ただし、乾燥が続くようなときは水をあげましょう。
肥料
肥料は、6~10月の間は月に1~2回液肥を与えます。
バジルを摘芯する時期と方法
摘芯というのは茎の先端部分を摘み取る作業のことです。
芽の先端を摘み取ると脇芽がたくさん出てきて枝数が増え収穫量も増えるというわけです。
草丈が15cmくらいになった時が摘芯のタイミングです。
切る場所は小さな脇芽が出ている上です。
ちなみに摘芯は枝葉を増やす目的のほか草丈を低く抑えて育てたいときにも行う作業です。
花が咲いたら摘芯
花を咲かせてしまうと葉が硬くなって味が落ちてしまいます。
バジルの収穫を考えているのであれば花が咲いてしまう前に摘心しましょう。
そのままにしておくと種ができて来年の春に芽が出ることもあります。
来年も種まきをしたいという場合は一部を残して花を咲かせるといいですよ。
花が咲いてしまった後はバッサリと切り戻しをすることで再び収穫できることもあります。
増やし方
摘み取った枝葉は料理に利用するほか、挿し木にして増やすこともできます。
4~5枚葉をつけて切った枝を湿らせた土か水を入れたコップに挿しましょう。
初心者ならコップの方が根が出てくるのが見えるので簡単にできますよ。
根が出てきたのを確認できたら植え付けます。
バジルの保存方法
バジルが食べきれないほど収穫できたら冷凍や冷蔵で保存しましょう。
乾燥させると香りが失われるので生の状態で保存するとよいです。
濡らしたペーパータオルに包んで保存容器に入れ冷蔵庫の野菜室へ入れると2週間ほど日持ちするそうです。
また、葉だけを摘んでポリ袋に入れ少し空気で膨らませて口を結び冷凍庫へいれると約1ヶ月は保存できます。
ポリ袋は少し空気でふくらませて口を結ぶのがポイント。
ちなみに、葉は刻んだ状態でも冷凍できます。
水やスープストックと一緒に製氷器などに入れブロック状にして冷凍しておくと、そのままスープやソース作りに使えて便利です。
さいごに
バジルを種から育てる方法を紹介しましたが初心者は苗を購入したほうが簡単でしょう。
挿し木をして増やせば使い切れないくらい収穫できるかもしれません。