甲斐信枝さんの絵本「雑草のくらし あき地の五年間」に見る雑草の生き残り戦略

田舎の道

絵本作家、甲斐信枝さんの代表作、ロングセラーの「雑草のくらし あき地の五年間」を紹介します。

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「雑草のくらし あき地の五年間」は絵本のロングセラー

絵本作家、甲斐信枝(かい のぶえ)さんの代表作で30年以上のロングセラーです。

畑だった空き地を借り、人や犬に荒らされないよう金網をめぐらせて雑草の観察をしたのだとか。

5年間も続けたというのはスゴイですね。

1年間で、どんな植物が生え、どう入れ替わっていくのかというのは、庭仕事をしているとなんとなく分かりますが…。

5年間で、どんな変化が起こるのかというのは、ちょっと想像がつきませんでした。

絵本をみて雑草にも栄枯盛衰があるのが分かりビックリ!

1年目の春に勢いよく育った植物が2年目の春にも同じように育つわけではないのです。

草花だけでなく草むらに集まる虫や小動物の姿も描かれていて、写真とは異なった絵本ならではの迫力が感じられます。

出版社からの紹介文によると「植物はどんなくらしをしているのか? 雑草の世界を5年にわたって見つめ続けてきた著者が、精魂傾けて描く、比類なく美しくドラマにみちた大型科学絵本」とあります。

一般的な絵本ではなく植物図鑑でもない「科学絵本」というジャンルがあることを今回始めて知りました。

ちなみに対象年齢は、読んであげるなら5~6才から、自分で読むなら小学低学年から。

大人でも楽しめますが、私は多感な子供の頃に出会っていたかったなぁと思ってしまいます。

感受性が鈍くなった今の自分に比べたら、何十倍もワクワクして読むことができたに違いありません。

「年を取ると子供に戻る」といいますから、その時に読み返してみたら新たなワクワク感があるかもしれませんね。

甲斐信枝さんがNHK「足元の小宇宙」に登場

この絵本を知るきっかけになったのが、2017年4月1日放送のNHKの「足元の小宇宙Ⅱ 絵本作家と見つける“雑草”生命のドラマ」です。

空き地で繰り広げられる雑草たちの戦いは「のっとり」「巻きつき」「一発逆転」と戦国武将さながら。

番組では、王者の座を狙って繰り広げられる植物の営みがハイスピード撮影など特殊撮影を使って紹介されています。

登場する絵本作家、甲斐信枝さんは1930年広島生まれ。

現在86歳でバリバリの現役です。

60年以上も雑草を描き続けている人がいるということに感動しました。

雑草関連の書籍は何冊か読んでいますが「雑草のくらし」に気が付かなかったのは、絵本というジャンルは対象外としていたせいかもしれません。

ちなみに、「足元の小宇宙Ⅱ」とありますが、2016年11月23日に「足元の小宇宙 絵本作家と見つける生命のドラマ」が放送されていました。

こちらは放送されたことすら知らず残念。

再放送される機会があったら、今度こそ見逃さないようにしたいものです。

さいごに

今回は、大人が読んでも楽しい絵本「雑草のくらし あき地の五年間」を紹介しました。

◆2017年7月下旬の天候など(雑草のタネの飛ぶ時期到来)

猛暑日・真夏日に、突然の豪雨…。

草取りが遅々としてはかどりません。雑草の生えるスピードに負けています。

久しぶりに草取りをすると、触ったとたん、熟したタネをはじけ飛ばす雑草もあって…。

やはり、草取りは先手必勝、タネをつける前に刈り取ってしまうべきだったなぁ~と溜め息まじりに作業です。

熾烈な生存競争を繰り広げている雑草たちに敬意を払わずにはいられません。

しかし、我が家の庭には生えないで~!と都合のよいことを言いたくなってしまいます。

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