自宅で栽培している菊の害虫被害と対策【ナメクジ、ハモグリバエ】

菊の害虫対策

菊に発生する主な病気と害虫の種類、対策方法について調べたことをまとめました。

自宅で栽培している菊の害虫被害(ナメクジ、ハモグリバエ)についても書いています。

2022年に発生した花の奇形を追記しました。

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菊につく主な害虫の種類と対策

菊につく害虫の代表的なものには「アブラムシ」と「ハダニ」があります。

その他、ヨトウムシ、アザミウマ(スリップス)など季節によって菊につく害虫の種類や数は変わります。

【アブラムシ】
年中見かける虫ですが特に初夏や秋に多く発生するといわれています。

新芽につくので見つけやすい害虫といえるでしょう。

新芽から養分を吸収するだけでなくウィルス病の伝染もするので見つけたときは完全に防除することが大事です。

【ハダニ】
初夏~秋にかけて発生します。

特に夏場は大量発生しやすいので注意が必要です。

【対策】
発生したら薬剤散布するのはもちろんですが日頃から予防防除することが大切。

ホームセンターなどで販売されている殺虫剤を使用します。

オルトランのような株元に散布して使う粒剤タイプの殺虫剤は、葉の中にいる幼虫に対して殺虫効果があります。

しかし、サナギには効果がないため、しばらくすると再び発生する可能性があります。

この場合、数回の散布が必要になります。

同じ薬剤をくり返し使用すると抵抗性がついてしまい効かなくなってしまいます。

何種類かの薬を用意してローテーションで使用するとよいでしょう。

殺虫剤を使いたくない場合は目の細かい防虫ネットでおおいます。

菊の主な病気の種類と対策

代表的な葉の病気には「さび病」「うどんこ病」などがあります。

菊に特有というわけではなく野菜や草花など多くの植物に発生します。

【さび病】
多くの植物の葉、茎、果実などに発生します。

最初は葉裏に小さな黄白色の斑点を生じ、やがて様々な色や形のやや盛り上がった斑点になります。

症状が進むと葉表にも病斑ができます。

種類によって感染する植物が決まっていて、病斑も白色、黒色、褐色、橙色など特有の色と形が生じます。

【うどんこ病】
名前のとおり、白いうどん粉をかけたような症状になります。

最初は白いカビの斑点ができ、やがてそれが全面に広がっていまきす。

葉に元気がなくなり、黄色くなったり縮れたりして、症状が重ければ枯れることもあります。

【灰色かび病】
ツボミ、花、果実、葉、茎など地上部の大部分に発生します。

はじめは水がしみたような淡褐色の病斑ができます。

やがて、拡大した病斑の部分が枯れて腐敗し灰色のカビで覆われます。

【病気対策】
予防のために定期的に薬剤を散布します。

我が家の菊の害虫被害

ナメクジ、アブラムシ、ネキリムシ、ハモグリバエが発生しています。

ナメクジ食害/2015~2016年

2016年9月の菊
9月中旬、夏秋咲きの菊の花が咲き始めました。

秋彼岸にピッタリだと思っていたらナメクジに食べられ無残なありさまに…。

仏花に使えそうなものは半分以下。

8月から咲き続けているルドベキアは大丈夫だろうかと確認したら、同じようにナメクジに食べられていました。

離れた場所からみると黄色い花がたくさん咲いてみえたので気がつかなかったのです。

ところが、近くで見たら花びらがボロボロ。

庭でナメクジをたびたび見かけるようになったのは9月始め。

一度、薬剤を使って駆除しています。

ナメクジ駆除剤
使用したのは100均で購入した誘引剤。
ナメクジを誘い出して食べさせ退治するタイプ。

ナメクジ駆除剤の散布
粉末を撒いた翌朝、10匹ほどのナメクジが死んでいました。

数日後にもう1回散布したときはナメクジの死体は2匹。

もう大丈夫だろうと安心したのですが、実際はもっと多くのナメクジがいたということですね。


駆除剤でなく忌避剤を使用してナメクジが寄り付かないようにしておくべきでした。

ハモグリバエ/2017年5月

ハモグリバエの被害
鉢植えの菊の葉に謎の白い線を発見!

調べてみたらハモグリバエという虫のしわざと分かりました。

ハモグリバエの体長は約2mmといいますから見逃してしまいそうな小さなハエですね。

成虫が葉の内部に卵を産み、卵からかえった幼虫が葉の内部を食べます。

緑色の葉が白い線を描いたようになるためハモグリバエはエカキムシと呼ばれることもあるそうです。

成長すると葉から出て、地表や葉上で蛹(さなぎ)になります。

食害がひどくなると、見た目が悪くだけでなく生育が悪くなることもあるそうです。

キクの葉の裏側
※葉の裏側。蛹(さなぎ)らしいものが見えます。

鉢植えの菊の食害に気づいた後、地植えしている菊を確認してみたら、半分以上に被害がありました。

すべての株に対して、殺虫剤をスプレー、オルトラン粒剤を根元に散布という対策をとりました。

毎年、ハモグリバエの被害はあったはずなのに、どうして今年に限って気が付いたのか?

改めて考えてみたのですが。

今年、購入した二度咲き変わり菊の苗を鉢植えにしたことが理由なのかもしれません。

植え付け後、水やりが必要かどうか毎日チェックしていましたから。

地植えだけで育てていた時は、毎日、庭に出るのが面倒で、ほったらかしにすることが多かったです。

時々、アブラムシがついていないか、ナメクジがいないかということを確認する程度。

葉に白い線を描いたような模様があるのを見つけても、開花には特に影響がないだろうと放っておいたことがあったと思います。

花の奇形/2022年8~9月

お盆咲き小菊
8月下旬。お盆咲き小菊。ツボミの様子がおかしいです。さいしょは花びらが虫に食べられたのかと思いました。

お盆咲き小菊
お盆咲き小菊の花
9月上旬。一部分だけ花びらが出ています。

お盆咲き小菊と二度咲き菊の花
下の3つは二度咲き菊の花。

2022年4月上旬、ホームセンターで以下の2品種の苗を購入。地植え。
・「寒い地域に合う」お盆咲き小菊
・二度咲き変わり菊(アネモネ咲き)

お盆咲き小菊はツボミすべてに異常がみられました。

二度咲き変わり菊の花の奇形は一部だけ。

・高温
・ホコリダニ、ハダニ、アザミウマ
・ウイルス病
などが疑われるようですが分かりません。

病気だったら困るので株は処分するつもりです。

さいごに

自宅で栽培している菊の害虫被害をまとめました。

・アブラムシ対策
 春から秋にかけて定期的にスプレー式の薬剤をかけて予防

・ナメクジ対策
 秋に庭で見かけることが増えたら駆除剤・忌避剤を散布

・その他
 オルトランを散布して予防

ナメクジによる被害が大きいのは8~9月に開花するスプレー菊。

10月下旬に開花する秋菊は放っておいても被害はほとんどありません。

気温が高く害虫の活動が活発な時期に花が咲くことが被害が大きい原因のひとつかもと思っています。

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