アスチルベの特徴と種類、育て方!花が咲かない理由とは?

アスチルベ白花

アスチルベはイングリッシュガーデンにも使われることが多い人気の植物です。

アスチルベの種類と育て方のポイントを紹介します。

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アスチルベの特徴と種類

アスチルベ ピンク

ユキノシタ科の多年草で、日本・中国・中央アジア・北アメリカが原産地です。

別名、ショウマ、アワモリソウ(泡盛草)、アケボノショウマ(曙升麻)とも呼ばれます。

開花期は、初夏。花色は、赤、ピンク、白などがあります。

草丈は、30~150cmと品種によって異なります。

ふわっとした柔らかな花穂が特徴で、洋風の庭にも和風の庭にも合います。

イングリッシュガーデンでは定番の植物で、海外では庭に必ずあると言ってもいいほどポピュラーな花です。

大株に育つと数え切れないほどの花を咲かせて見事です。

冬になると地上部は枯れてしまい、根の状態で冬越しします。

暑さにも寒さにも強く丈夫なので初心者にも育てやすい植物です。

種類

アスチルベの仲間は25種ほど。日本ではチダケサシやアワモリショウマなど6種が自生しています。

代表的な品種には、赤花系の「ファナル」、白花系の「ディアマント」のほか「デルフトレース」などがあります。


【ファナル】


【デルフトレース】

アスチルベの育て方

アスチルベ赤

日向の方が花つきがよいですが、半日陰でも育てられます。

暖地では夏に乾燥する日向よりは半日陰の方が適します。

寒冷地では乾燥地でなければ完全な日向がおすすめです。

苗の植え付けは、新芽のでる3月頃か、地上部が枯れた直後10~12月頃が適期です。

剪定は特に必要ありません。

花が色あせてきたら早めに花茎ごと切り落としましょう。

株の消耗が抑えられるので花期が長くなります。

冬になると葉が落ちてしまうので株元から葉茎を刈り取っておきます。

冬に一定の低温に当てないと花芽が付きにくいです。

鉢植えも冬は室内にとりこまず戸外で冬越しさせて、充分に寒気にあてましょう。

水やり

乾燥に注意が必要な植物です。

鉢植えだけでなく庭植えでも表土が乾かないよう、特に夏の水やりに注意しましょう。

乾燥を防ぐために株元をバークチップなどでマルチングしておくのもオススメです。

鉢植えの場合、水切れすると葉がチリチリに枯れやすく、ツボミも枯れて咲かないことがあります。

夏の間は日陰で管理するほうが安全です。

肥料

肥料は4~5月の成長期と秋10月ごろに化成肥料を与えます。

病害虫

病害虫はほとんど見られません。

ただ、水はけが悪いと梅雨どきを中心に白絹病や灰色かび病が発生します。

夏に乾燥するとハダニが出やすくなります。

増やし方

タネをまいて増やすこともできますが、主に株分けで増やします。

適期は春と秋です。

ただし、根詰まりを起こしている鉢は花が咲いていても鉢替えや庭植えをしてもかまいません。

アスチルベの花が咲かない理由は?

アスチルベ

考えられる理由には、次のようなことがあります。

◆乾燥・水切れ
◆充分な寒さにあたっていない
◆株が十分に育っていない

花数が少ない場合は日光不足が考えられます。

この場合は、半日以上は日光があたる場所に変えるとよいでしょう。

さいごに

アスチルベ

花自体はよく見かけるのに、名前が思い出せない植物は意外と多いです。

私にとってはアスチルベもそのひとつ。

梅雨から初夏にかけての季節に多く見かける植物ですね。

素敵な花だなぁと思って眺めていても家に帰ると、なんという名前だったっけ?という始末。

自分で育ててみれば、忘れることはないかもしれませんね。

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