ドクダミは刈り取ったり引き抜いたりしても簡単に取り除くことができない植物です。
花壇に入り込まれると除草剤を使うわけにもいかないのでやっかいですね。
ドクダミを除草剤を使わず駆除する方法と我が家の花壇で実際に試してみた結果を書きました。
ドクダミの特徴
効率的に駆除するために、どんな特徴を持った植物なのか知っておきましょう。
ドクダミは、ドクダミ科の多年草です。
・春に芽を出して成長する
・初夏に開花(5~7月頃)
・夏から秋に葉を茂らせる
・冬になると地上部は枯れ地下茎で冬越し
晩秋のドクダミ。
八重咲きや五色ドクダミなど観賞用の品種もあります。
【五色ドクダミ(ゴシキドミダミ)】
江戸時代に作出された斑入りドクダミがヨーロッパに渡って普及し逆輸入された品種。
ヨーロッパでは「カメレオン プラント」と呼ばれているそうです。
【八重咲き(ヤエノドクダミ)】
花びらのように見える部分が八重になっている品種。
葉や茎を乾燥させたものは「十薬(じゅうやく)」という生薬として知られています。
古くから薬草として利用されてきました。
お茶、化粧水、虫よけスプレーなどにも活用されています。
さまざまな効能がある反面、やっかいな植物という一面も持っています。
繁殖力が旺盛で地下茎で増えます。
刈り取ったり引き抜いたりしたくらいでは簡単に根絶できません。
ドクダミのちぎれた根や茎から芽が出るか試してみた
雨上がりで土が柔らかくなっているときに引き抜いてみました。
地下茎が横に長く伸びているのがわかります。
葉や茎を取り除いただけでは除草しきれないというのも納得です。
ちぎれた根から繁殖するといいますが茎からも芽や根が出るのでしょうか?
試してみたところ、約3週間で茎から芽が出ているのが確認できました。
2022年6月12日。
葉から根まで5cmくらいにぶつ切り。
半日陰の場所。軽く土をかぶせる。乾かないように水をかける。
2022年6月20日。
土を掘り起こしてみる。変化なし。
この一週間の気温 20~25℃。25℃を超える日もあった。
2022年7月1日。
気温 25~30℃。
もともとあった葉は腐っていますが、その根元、節の部分から芽が出ています。
切り口から発根するのではないようです。
根の部分が伸びているのは予想どおり。
※「ドクダミ 茎 発芽」で検索したら小学生のすばらしい観察記録をみつけました。
⇒ドクダミの秘密 ~植物が再生する力 – [PDF]
ドクダミを除草剤を使わず駆除する方法
「除草剤を使わず駆除する」
要するにコツコツと手で取り除いていくということです。
地面を15~20cmほどスコップで掘り起こして取り除いていきます。
地下茎を細かく切り刻まないように大きく掘り返すのがポイント。
掘り上げた土の中には細かくなった地下茎が残っています。
フルイにかけるなどして取り除きましょう。
花壇のドクダミ駆除を行った結果
ドクダミの地下茎を掘り起こす作業にチャレンジしました。
時期は秋の花が咲き終わった11月。
花壇の広さは1坪程度。
ドクダミが繁茂している場所を掘ると面白いほど地下茎が出てきます。
ただ、地下茎が予想以上に地中深くまで伸びていました。
場所によっては20cmどころか40cm近くも掘らなくてはいけませんでした。
それくらい深い部分では花壇の土も硬くてスコップで掘り続けるのがむずかしくなってきます。
だんだん体力も気力もなくなって細かい根をすべて花壇から取り除くことはできませんでした。
問題は、来年の春にドクダミがどの程度生えてくるかということ。
ドクダミを根絶するには数年続ける必要があるそうなので頑張りたいです。