ホトトギスの特徴と育て方【栽培記録】

ホトトギスの花

ホトトギス(杜鵑草)は花びらにある紫色の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることが名前の由来となっている植物です。

特徴と育て方について調べたことをまとめました。栽培記録も書いています。

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ホトトギスの特徴

ホトトギスの花

ホトトギスは、ユリ科の多年草。

【生育サイクル】
春:新芽が出る
夏:葉が茂る
秋:花が咲く
冬:葉が枯れて地上部がなくなり休眠

東アジアに約20種が分布しており、日本には10種類ほどが自生しています。

山野草として人気が高く、秋の茶花として使われることもあります。

花色は、白、紫、ピンク、黄など。斑点が入らない種類もあります。

草丈は10cm~100cm。花穂が立ち上がるものや下垂するものがあります。

ホトトギスの育て方

ホトトギスのツボミ

タネから育てることもできますが苗を購入したほうが簡単です。

基本的には、風通しのよい半日陰が適しています。

しかし、3~7月にかけては日当たりの良い場所で育てたほうが生育がよく株も大きくなります。

強い日差しや暑さは苦手なので夏場は直射日光が当たらない場所に鉢植えを移動させます。

地植えの場合は日除けを作りましょう。

寒さには強いですが、株が凍り付くほどの寒さだと根まで枯れてしまうことがあります。

寒さが厳しい地域では鉢植えを軒先に移動させたり、地植えしている場所に腐葉土をかぶせるとよいでしょう。

暖地では防寒対策をしなくても屋外で冬越しできます。

植え付け

水はけさえ良ければ、特に土質は選びません。

鉢植えは、市販の山野草の土や草花用の培養土を使えば簡単です。

水やり

地植えの場合は、特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら十分に与えます。

冬は、水やりを控えめにして乾かし気味に管理します。

肥料

春先に緩効性化成肥料を与えます。

地植えの場合は、与える量は控えめでも問題ありません。

植え替え

同じ鉢で何年も育てていると鉢の中が根でいっぱいになって生育が悪くなります。

1~2年に1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えましょう。

同じ鉢で育てたい場合は株分けをします。

地植えの場合は3年に1回を目安に掘り上げて株を整理し植え直します。

適期は3~4月。

増やし方

株分け、挿し芽、タネまきで増やすことができます。

【株分け】
植え替えするときに一緒に行います。

掘り起こした株は2~3芽がつくように自然に分かれている部分で分けましょう。

【挿し芽】
春に伸びた茎を切り取り用土に挿します。直射日光の当たらない明るい場所に置き、根が出てくるまで水を切らさないように管理しましょう。

【タネまき】
咲き終わった花をそのままにしておくとタネができます。密閉容器で保存しておき、翌年3月に蒔きます。

病害虫

害虫ではアブラムシが発生することがあります。

また、ナメクジやヨトウムシなどによってモザイク病などのウイルス性の病気が発生することがあります。

ホトトギスの栽培記録

ホトトギスの花
※栽培しているところ:東北地方北部日本海側

地植えのホトトギス
半日陰の場所に地植えしています。

以下は、前回の植え替えから2年ほど経った株。

開花前ですが、あまりにも混みあってきたので掘り上げたときのようすです。

ホトトギスの株を掘り上げる
※2015年7月8日

掘り上げたホトトギスの株

掘り上げたホトトギスの株

生育が旺盛なので地植えでも1年おきに植え替えしたほうがよいのかもしれません。

さいごに

山野草として人気があるホトトギスの特徴と育て方について書きました。

・基本的に植えっぱなしにしておけるので手間が掛からない
・肥料なしでも良く育ち、花を咲かせる
・病害虫の被害なし
・冬は雪に埋もれるので防寒対策の必要なし

丈夫で育てやすい植物。増えすぎて困るほどです。

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