カルーナは針葉樹のような葉をもつ寒さに強い植物です。
特徴と育て方、下葉が枯れる原因と対策について調べたことをまとめました。
カルーナの特徴
カルーナはヨーロッパ、北アフリカ原産、ツツジ科の常緑低木です。
園芸品種が非常に多く、近縁種のエリカと見た目が似ています。
エリカと同じく「ヒース(英名)」の別名があります。
美しい花を咲かせるもの、シルバー、黄色、赤色など葉色に特徴があるものなどさまざまな品種があります。
成長スピードはとても緩やか。樹高もそれほど高くはなりません。
カラーリーフやグランドカバー、寄せ植えなどいろいろな使い方ができます。
日本では12~3月に開花を迎える冬咲きタイプが一般的です。
草丈:10~60cm
開花期:8~11月
花色:赤、ピンク・紫・白
開花期:夏咲き品種 6~9月、冬咲き品種 12~3月
耐暑性:やや弱い 耐寒性:強い
カルーナの育て方
春や秋に出回る苗を購入して育てます。
酸性の用土を好みますが、市販の培養土でも大丈夫です。
寒さには強いですが夏の暑さには弱いです。
寒冷地以外では地植えにしないで鉢植えで管理します。
日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
水やり
地植えの場合、特に必要ありません。
鉢植えの場合、土が乾いたらたっぷりと与えます。
多湿に弱いので、水のやりすぎ、梅雨時の過湿には注意が必要です。
肥料
もともと荒地に育っている植物なので肥料はあまり必要ありません。
春と秋に緩効性肥料を少量与えます。
増やし方
挿し木や株分けで増やすことができます。
適期は4~5月。
株分けのほうが挿し木よりも失敗しにくく、手軽に増やせます。
株元をチェックして独立した株が2つ以上あれば、そこから切り離して育ててみましょう。
剪定
花が咲き終わった頃が適期です。
いったん花が咲いた部分の枝には葉は出ません。
花がらの下よりもさらに少し下でドーム型に全体を切るようにします。
枝先を全て切り、下から枝を分岐させるようにすると、こんもりと茂った株になります。
夏越し・冬越し
原産地は冷涼な地域なので、日本の高温多湿が苦手です。
真夏は、半日陰で風通しの良い場所に鉢植えを移動させます。
難しい場合は遮光ネットを利用して強い日差しを避けましょう。
寒さには強いので、冬越しの準備は必要ありません。
カルーナの下葉が枯れる原因と対策
鉢植えのカルーナの葉が枯れるのは「水切れ」と「蒸れ」が主な原因として考えられます。
水切れ
過湿にすると根腐れを起こしやすいです。
しかし、乾燥に強いわけでもありません。
夏場は水切れさせないように気をつけます。
蒸れ
茂りすぎると株の中心部が蒸れて枯れ込みやすくなります。
一度茶色く枯れてしまったものを緑色の葉に戻すことはできません。
花後に剪定をして風通しをよくしておきましょう。
さいごに:原種シクラメンと寄せ植え
2013年10月中旬、スーパーの園芸コーナーでカルーナのポット苗を購入しました。
ただ、置き場所など日常管理や育て方が分かりません。
カルーナについて調べたことを書いておくことにしました。
花が少ない冬にカラーリーフが楽しめるのが魅力。
寒冷地ではグランドカバーになるそうですが、雪が積もったら葉色が楽しめません。
数日前に購入した原種シクラメンと一緒に植え付けることにしました。
カルーナの苗を1つ植えるだけのスペースがあったような気がします。
既に植えてあった原種シクラメンを少し移動させました。
カルーナの苗をポットから取り出して根についた土を崩さないようにして植え付けます。
寄せ植えのレイアウトとしては「草丈が低めの植物でそろえる」というタイプ。
冬の楽しみがひとつ増えました♪
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