植物を枯らしてしまった時に読みたい本「ボタニカル・ライフ 植物生活/いとうせいこう」

「ボタニカル・ライフ -植物生活-」は、いとうせいこうさんがマンションのベランダでさまざまな植物を育てる様子をつづった記録です。
ボタニカル・ライフ 植物生活/いとうせいこう
ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)
もともとは、カレル・チャペック「園芸家十二ヶ月」に感動し、ホームページに書き始めた文章なのだそうですね。

「ボタニカル・ライフ -植物生活-」感想

今回、読んだのは文庫版で、1999年3月紀伊國屋書店から出た単行本の内容に継続連載された文章が加筆され、1996年10月~1999年12月の様子が書かれています。

いとうせいこうさんが植物好きということを、どこかで読んだ記憶があります。さぞかし、植物を育てるのが上手なのだろうと思って読んでみたところ…。

自己流で大雑把な育て方をするので驚いてしまいました。結構、衝動的に鉢植えの植物を買ったり、拾ったりしてます。
植物を枯らしてしまうところや、自分が育てている植物について書かれているところなど、共感できる部分もありました。

特に、実際に自分がやったことのある作業のくだり。

例えば、シャコバサボテンの花を咲かせるためにダンボール箱をかぶせたり、はずしたり、短日処理に追われる日々の様子が書かれている部分は、読んでいて思わずニヤリとしてしまいます。

最初は水草が欲しかっただけなのに、いつの間にか、金魚がメインになってしまう話も好きですね。思わずクスリと笑ってしまいます。

beranda

ガーデニング作業で失敗したときに元気をくれる本

植物を育てていると、水のやりすぎ、やらなさすぎ、花が咲かない、枯らしてしまうなど、失敗はつきもの。

肥料は?植え替えは?剪定は?など、いろいろ気になることが増えていきます。

ところが、いい加減に愛したい、枯れるのは置き場所のせいだと信じるべし、捨てられていたら拾え、水さえやっときゃなんとかなる…といった、いとうさんが挙げるベランダーの「とりあえず十の掟」を読んだら、もっと気楽に植物と付き合ってもいいのかな、という気持ちになりました。

ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)

ハードボイルドな文体だけどユーモアもあって、カレル・チャペック「園芸家十二ヶ月」同様、時々、本棚から取り出しては読み返しています。

植物を枯らしてしまった時以外でも、とにかく落ち込んだときに読むと元気になれる、私にとっては、そんな本です。

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