十五夜にススキを飾る理由

十五夜が近づくと花屋さんやスーパーでススキと切り花の「お月見セット」が販売されますね。お店によっては無料でススキをくれるところもあります。

ところで、十五夜のお供えにススキがあるのは何故でしょう?

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十五夜にお供えするススキは、作物の実りに感謝して捧げた初穂(はつほ、その年初めて実った稲穂のこと)に由来すると言われています。やがて、稲穂と同じようにこの時期に穂をつけるススキに、変化して行ったのだそうです。

我が家では、十五夜には栗・梨・ブドウなどもお供えしますが、もちろん、ススキとお団子は欠かせません。

ススキは、わざわざお金を出して買う物ではなく、その辺の空き地から取ってくるものでしたが、数年前からススキの生えている場所が減り、なかなか見つけることが出来なくなりました。

十五夜の時だけは、庭にススキがあったら便利なのにと思ってしまいます。

ススキの育て方

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ススキは、イネ科の落葉多年草でオバナ(尾花)とも呼ばれます。日本各地の山野、河原、道ばたなどで普通に自生している野草です。ススキの穂が、夏から秋にかけて銀色に輝くようすは秋の風物詩といえますね。

茎は直立し、丈夫で節があり、草丈は1~2m。大きな株になります。葉は細長く、葉の縁には逆向きのトゲがあるので、刈り取るときは、葉で手を切らないよう手袋をしたほうがよいです。

園芸種としては、葉に斑が入るタカハノススキやシマススキなどがあります。

ススキは、日あたりを好みます。土壌は選びませんが、暖かくなった3月下旬以降に植え付けます。

やせた乾き気味の場所に植えると育ちすぎません。大きくなりすぎる場合は、7月中に根元近く刈り込むと、秋までに丁度よい大きさになります。刈り取る時期が遅いと穂が出ません。

枯れた穂を残すとタネが飛び散り雑草化するので晩秋には刈り取りましょう。

肥料は特に必要ありません。病害虫は特に見られません。

ちなみに、ススキは、とても大きく生長するため、庭への植え付け場所には考慮が必要だそうです。

種や地下茎で増えますが、強靭で、はびこってしまうと簡単には撤去できないといいます。育てるなら、鉢植えにしたほうがよさそうです。

ススキは秋の七草のひとつ

秋の七草とは次の7つのことで、秋の野に咲く花をさしています。

・萩(ハギ)
・桔梗(キキョウ)
・葛(クズ)
・藤袴(フジバカマ)
・女郎花(オミナエシ)
・尾花(オバナ/ススキのこと)
・撫子(ナデシコ)

万葉集の山上憶良が詠んだ歌に、「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花。萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌(がお)の花」というのがあって、これが秋の七草の由来だそうです。

秋の七草という言葉は知っていても、全部知っている人となると意外と少ないもの。

「ハギ・キキョウ/クズ・フジバカマ/オミナエシ/オバナ・ナデシコ/秋の七草」

秋の七草の覚え方はいろいろありますが、この順番だと覚えやすいそうです。

一方、春の七草は、「セリ、ナズナ、オ(ゴ)ギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」という歌で全部知っているという人が多いのではないでしょうか。

七草粥を食べる時期になると、スーパーで販売されたりテレビでも話題になったりするので、春の七草のほうが馴染みが深いですね。

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