オニユリ(鬼百合)の特徴と育て方【栽培記録】

オニユリ

オニユリ(鬼百合)はオレンジ色の花びらと斑点が特徴的。

特徴と育て方、ムカゴの発芽から開花までの栽培記録をまとめました。

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オニユリの特徴

オニユリ

オニユリは中国・朝鮮半島・日本に分布するユリ科の耐寒性多年草(球根植物)。

北海道~九州で古くから栽培され、野生化したものが人里近くに自生していることも多いです。

草丈:1~2m。
開花期:7~8月。
花色:オレンジ色で濃茶色の斑点があります。

花は下向きに咲き、花びらは上に反り返るのが特徴。

オニユリという名前の由来は
・真夏の暑さにもめげず花をいくつも付ける強い性質を鬼に見立てた
・鬼のあから顔から想像してつけられた
・形が大きく見事で豪快に見えるから鬼がついた
など諸説あります。

別名はテンガイユリ(天蓋百合)。

ぶら下がるように咲く花姿が仏具の天蓋のようにみえることから名付けられました。

【オニユリ・コオニユリ・クルマユリの見分け方】
花が似ていますが「ムカゴ」や「葉の付き方」で見分けることができます。

日本でムカゴをつけるユリはオニユリだけです。
・オニユリはムカゴを付ける
・コオニユリはムカゴを付けない

オニユリ・コオニユリとクルマユリは葉の付き方で見分けます。
・オニユリとコオニユリは茎のふしに1枚の葉が互い違いについている(互生)
・クルマユリの葉は茎を取り巻くように1つの節に3枚以上の葉がついている(輪生)

オニユリの育て方

7月。2年目のオニユリ

日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。

乾燥に弱いので地植えの場合は株元にマルチングをするとよいでしょう。

腐葉土やワラなどを敷くと乾燥予防になります。

植え付けは10~11月が適期です。

球根の高さの2~3倍くらいの深さ、球根2個分の間隔をあけて植え付けます。

水やり

地植えの場合は、特に必要ありません。

鉢植えの場合、水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

地上部に芽が出ていない冬も根は活動しています。土が乾いたら水やりをします。

肥料

春に芽が出始めたときと花後に緩効性肥料を与えます。

植え替え

適期は植え付け時期と同じ10~11月です。

地植えの場合、数年は掘り上げる必要はありません。

連作を嫌うので、掘り上げたときは別の場所に植え替えましょう。

増やし方

オニユリは種子が出来ません。

葉の付け根に付く黒紫色の珠芽(ムカゴ)で増やすことができます。

植え方は土の中に軽く押し込む程度で良いです。

オニユリの栽培記録

※育てている場所:東北地方北部
 前年の秋、こぼれ落ちたムカゴをばらまき軽く土をかけておきました。

オニユリのムカゴ1年目6月
※5~6月に発芽。

5月。1年目のオニユリ
6月。1年目のオニユリ
※6~7月、茎が伸びる。

7月。1年目のオニユリ
※7月上旬。1年目のオニユリの茎の太さは約3mm。草丈 約30cm。ヒョロヒョロした感じ。

1年目のオニユリ
※8月上旬。1年目は花が咲きません。

以下は2年目のオニユリ。
5月。2年目のオニユリ
※5月中旬。

7月。2年目のオニユリ
※7月上旬。茎の太さ 約5mm。草丈 約40~50cm。

オニユリのツボミ
7月中旬。ツボミができる。

オニユリのツボミとムカゴ
※7月中旬。ツボミが膨らみ、ムカゴが大きくなってくる。

オニユリの花
※7月下旬、花が咲き始める。

2年目のオニユリ
※8月上旬。

オニユリのムカゴ
※8月下旬、茎についたムカゴから根がでている。

茎から落ちたムカゴ
※9月下旬、落ちたムカゴ。

紅葉したオニユリ
※10月上旬。紅葉する。

オニユリの球根とムカゴ
※10月中旬。地上部が枯れる。掘り上げた球根(1年目)とムカゴ。

さいごに

2022年のオニユリ

オニユリの特徴と育て方について調べたことと栽培記録をまとめました。

オニユリ、ムカゴの発芽
ムカゴが何なのか知らなかった頃は芽が出てきても雑草だと勘違いして抜いたこともありました。

もったいないことをしていたものです。

開花までには3~4年かかるといわれていますが、2年目でも咲くことがあるんですね。

夏の暑さに負けず花が咲いている様子をみると元気がでてきます。

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