シモツケは春から夏にかけて花を咲かせる日本の山野に自生する落葉低木です。
シモツケソウとシモツケの違いや剪定時期・方法など育て方のポイントを紹介します。
シモツケ(下野)の特徴
シモツケはバラ科の耐寒性落葉低木で、原産地は日本・中国・朝鮮半島です。
ユキヤナギやコデマリの仲間で古くから庭木として使われてきました。
樹高:0.5~1m
開花期:5月中旬~6月
花色:赤,白,ピンク
秋には、葉が赤や黄色に美しく色付きます。
暑さにも寒さにも強く、初心者でも育てやすい花木です。
名前の由来は諸説ありますが、下野(現在の栃木県)で最初に発見されたからという説が一般的です。
大きくならないため、庭園では他の中高木の根元に植える「根締め」として利用されることが多いです。
主な品種
◆ゴールドフレーム
葉の色が銅葉~黄色に変化します。花は赤色です。
【シモツケソウとシモツケの違い】
シモツケソウ(下野草)という似た名前の花があります。
どちらもバラ科で花の色も似ています。
しかし、シモツケは落葉低木 シモツケソウは多年草という違いがあります。
シモツケソウの葉は一見すると切れ込みの強いカエデの葉のような形をしているのが特徴です。
シモツケ(下野)の育て方
日当たりの良い場所で育てましょう。
水はけのよい土壌が適しています。
花がら摘みをすると脇芽が伸びて、再び花を咲かせます。
鉢植えは、春から秋までは日当たりのよい場所で管理します。
落葉するので冬は日陰でもかまいません。
挿し木で増やすことができます。
水やり
鉢植えの場合、鉢土が乾いたら与えます。
庭植えは、必要ありません。
肥料
肥料は、鉢植えの場合、新芽が伸び出す4月に緩効性化成肥料を与えます。
庭植えは、必要ありません。
病害虫
病気は、ほとんどありません。
アブラムシは、枝が伸びている時期に発生します。
また、風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります。
植え付け・植え替え
植え付け、植え替えの適期は、11~12月と2~4月です。
鉢植えは毎年、植え替えと株分けが必要です。
シモツケの剪定時期と方法
その年の春に伸びた枝に花芽をつくります。
剪定は、花後から3月ごろまでの間ならいつ行っても大丈夫です。
自然樹形で楽しめるので、大きな剪定はあまり必要ではありません。
徒長枝を切り取り、込み合った枝を切る程度、樹形を整えるくらいにしておきましょう。
ただし、枝が古くなると花付きが悪くなります。
古い枝を更新するために、2~3年に1度、2月ごろに刈り込みをするとよいでしょう。
さいごに
シモツケは樹高が1m程度なので庭植えにすると管理が楽でいいですよ。
日本に自生しているだけあって、丈夫で育てやすいのが魅力です。
初心者向けの花木といえるでしょう。
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