スノードロップは、小さくて可憐な花を咲かせ春の訪れを感じさせてくれる球根植物です。
今回は、球根の植え付け時期・方法、花後の手入れなど育て方のポイントを紹介します。
スノードロップの特徴
ヒガンバナ科の秋植え球根で、東ヨーロッパが原産地です。
別名、マツユキソウ(待雪草)、ガランサスとも呼ばれます。
スノードロップという名前の由来は花姿や花色を雪のしずく、もしくは耳飾りに例えたものといわれています。
別名のガランサスは花色に由来しています。
ギリシア語のガラ(乳)とアンサス(花)の合成語で「乳白色の花」と言う意味です。
花期:2~3月
草丈:7~10㎝
冬に芽を出して早春に花茎を長く伸ばした先に白い花を1輪咲かせます。
内側の花弁に緑の斑が出るところが特徴です。
開花後は初夏まで生長を続け夏の間は休眠します。
庭植えでも鉢植えでも楽しめますが、ある程度の数をまとめて植え込むと見栄えがよくなります。
スノードロップの育て方
芽出しから花後までの間は日当たりの良い場所が適しています。
高温に弱いので夏の休眠中は日陰~半日蔭になる涼しい場所で夏越しさせましょう。
庭植えの場合は冬から春にかけては日が当たり夏は日陰になる落葉樹の下が最適です。
花後の手入れ・花から摘み
咲き終わったら花がらは花茎のつけ根のところで切り取ります。
葉は切り取らないで残しておきます。
6月頃になると葉が枯れて休眠状態に入ります。
水やり
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
庭植えでは特に必要ありません。雨が降らず乾燥が長く続くようなら水やりをして下さい。
花後は徐々に水を減らしますが休眠中も完全に乾かさないようにします。
肥料
庭植えの場合は元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込みます。
花が咲き終わったら追肥として緩効性化成肥料を置き肥するか液体肥料を与えてください。
鉢植えの場合も同じように花後の4月に緩効性化成肥料か液体肥料を与えます。
スノードロップの植え付け・植え替え時期
植え付けは10~11月に行ないます。
庭植えする場合は5㎝間隔、土をかぶせる厚さは2~3cmくらいで植え付けます。
鉢植えの場合は土をかぶせる厚さは1~2cmと浅めにするのがポイントです。
あまり深く植えないように気をつけましょう。
植え替え
3~4年に一度、掘り上げて植え替えますが混みあってなければ必要ないでしょう。
球根は乾燥を嫌うので休眠状態に入っても掘り上げて乾燥させることはしません。
そのまま植えっぱなしにしておきましょう。
鉢植えの場合、休眠に入り地上部がなくなってしまっても乾燥させないように気をつけることが大切です。
庭などに鉢の上部ギリギリまで土に埋めておくと水やりの手間が省けます。
スノードロップとスノーフレークの違いは?
スノードロップと名前が似ている植物にスノーフレークがあります。
このふたつ、同じ植物ではありません。
同じヒガンバナ科ですが、それぞれ違う属の植物です。
花色は同じ白ですが花形が違います。スノーフレークは、スズランのような花を咲かせます。
また、開花期も4月頃なので違います。
スノードロップが咲き終わったころに咲き始めるのがスノーフレークと覚えておくとよいでしょう。
さいごに
今回は、スノードロップの特徴と球根の植え付け時期・方法、花後の手入れなど育て方について調べたことをまとめました。
早春に開花する植物ですが、寒冷地では雪解けとともに開花が楽しめるようです。
クロッカスと同じ時期になりそうですね。
ちなみに、プランターや大きな鉢に開花時期が違う2種類以上の球根を植えると次々に花が咲き長期間楽しむことができるそうです。
3月上旬にスノードロップ、クロッカス。
3月中旬水仙。
4月上旬チューリップ。
というパターンもあります。
球根は大きさによって植えつける深さが違います。
小さな球根の下に大きな球根を植えるというように球根を層にして植えつけていく方法です。
詳しい情報は「ダブルデッカー植え」「トリプルデッカー植え」で検索してみてください。
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