ケマンソウ(タイツリソウ)の特徴と育て方【花が咲かない原因と対処法】

ケマンソウ(タイツリソウ)の花

ケマンソウ(華鬘草)はハート型のかわいらしい花を並ぶように咲かせる姿がユニークな植物。

特徴と育て方について調べたことをまとめました。実際に育ててみた感想も書いています。

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ケマンソウの特徴

タイツリソウの白い花

ケマンソウは中国・朝鮮半島原産、ケシ科の多年草です。

草丈:40~60cm
開花期:5~6月
花色:ピンク、白

【生育サイクル】
・春に芽吹き、葉が伸びる
・初夏に開花
・花後、地上部分は枯れて休眠に入る

赤い花のタイツリソウ
漢字では「華鬘草」と書きます。

吊り下がる花の様子を仏堂に吊り下げて飾る仏具「華鬘」に見立てて名付けられました。

別名、「タイツリソウ(鯛釣草)」とも呼ばれます。

花の様子が釣り竿に鯛がたくさんかかっているように見えることが名前の由来となっています。

その他、葉がボタンの葉に似ているので「フジボタン」という別名もあります。

英名は「Bleeding Heart(血を流す心臓)」。

花の様子を二つに割れた心臓から流れる血の雫に見立てたところから名付けられたそうです。

ケマンソウの育て方

タイツリソウの花

半日陰の場所を好みます。

日当たりの良い場所でも生育しますが夏の直射日光や西日は避けましょう。

葉焼けしたり生育が衰えることがあります。

植え付け

春になるとポット苗が出回るので購入して植え付けます。

適期は2~4月。

鉢植えより地植えにした方が花つきがよくなるといわれています。

地植えの場合、堆肥と腐葉土を混ぜ込んでから植え付けましょう。

複数の苗を植え付けるときの株間は25~30cmです。

鉢植えの場合、市販の草花用の培養土を使います。

水やり

鉢植えの場合、土が乾いたらたっぷりと与えます。

3~9月の間は水切れに注意して管理しましょう。

夏から冬は休眠して地上部はありませんが根は活動しています。

水やりは控えめにしますが、完全に乾くことがないよう注意してください。

地植えの場合は特に必要ありません。

肥料

生育初期の3~4月と花後の7月頃に、粒状の緩効性化成肥料を与えます。

植え替え

適期は植え付け時期と同じ2~4月です。

鉢植えの場合、1~2年に1回が目安。新しい用土を使い一回り大きな鉢に植え替えます。

地植えの場合、2~3年経って株が増えすぎていれば株分けを兼ねて植え替えます。

増やし方

株分け、挿し芽、根ざしで増やすことができます。

株分けは植え替えと同時に行います。

芽が3個以上つくように分けましょう。

太い根を折らないように気をつけてください。

挿し芽は新芽が育つ3~4月が適期です。

根ざしは3~4月と10~11月が適期。太い根を3cmくらいに切って土に挿します。

病害虫

病気は特にありません。

害虫はアブラムシやヨトウムシに注意します。

花が咲かない原因と対処法

ケマンソウの白い花

・芽が出てこない
・葉ばかり茂って花が咲かない

このような場合は、株分けのときに細かく分けすぎたことが原因として考えられます。

根がしっかり張らないと栄養を吸収できず花を咲かせる準備が整いません。

株が大きく育てば翌年に花が咲く可能性は高くなると思います。

また、鉢植えにしていた株を地植えにしたら花が咲かなかったということもあります。

根は伸びる範囲が急に広まると栄養生長(葉や茎が伸びること)を始めることが多いといわれています。

栄養生長がひと段落すると生殖生長(花芽ができ花が咲き始めること)に入るそうです。

ケマンソウの栽培記録

ピンクのケマンソウの花

【2006年】
鉢植えを実家からもらい庭に植え付ける。
放置状態で花が咲く。
葉が枯れて地上部がなくなった後、うっかり掘り起して処分してしまう。

【2007年】
再度、一株もらって地植えする。
地上部が枯れた後、植え付けたことを忘れないようにタグをさす。
害虫被害で枯れる。

※害虫被害にあった時の状況はコチラの記事に書きました。
 ↓ ↓ ↓
株元の茎を切る害虫の正体はネキリムシ?予防・対策・駆除方法を紹介!

実際に育ててみましたが、手間が掛からず育てやすい植物ですね。

数年経つとかなり大株になってたくさんの花が楽しめそう。

・植え付けたことを忘れてしまった
・害虫に茎を切り取られたあと新芽が出ないで枯れてしまった
など、アクシデント続きの植物ですが、もう一度育ててみたいと考えています。

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